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2005年10月11日22時32分
自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反の罪に問われた元官房長官村岡兼造被告(74)の公判が11日、東京地裁であり、平成研元会長の橋本龍太郎元首相が弁護側証人として証言した。元長官が1億円の裏金化を決めたとして起訴されたことをめぐって、元首相は「会長不在時に何かを決めることはないと思う」と検察側の主張を否定した。
首相経験者への異例の尋問は午後6時過ぎまで約4時間半に及んだ。元長官側、検察側、裁判官から厳しい質問が続いた。
元首相は01年7月の日本歯科医師連盟側からの1億円受領について「記憶はございませんが、ほかの方々がそう言っているのであれば、そういう事実があったかもしれないと今考えます」と述べた。献金の意図については「全く分からない」、使途は「記憶はありません」と回答。
元首相が入院中の02年3月、平成研会長代理だった村岡元長官が幹部会で裏金化をとりまとめたとされる点については「会長不在時に何かを決めることはないと思う」と元長官側の主張に沿って証言した。
元首相の証言に対し、川口政明裁判長は「ほかの人は受領の様子を細かく証言している。当日のことはお酒を飲んで忘れたかもしれないが、翌日には会計責任者に小切手を渡している。本当のことを言ってくれているのか」とただした。元首相は「私は必死でお答えしている」と応じ、「覚えていないことを覚えているとお答えすることはできない」と語った。
川口裁判長が「国民の間に政治不信が広がり、『政治家なら料亭に行ける』とふらちな発言をする人もいる。責任を感じ、深く反省しているか」と尋ねると、元首相は「今後、自分がどんな働きをするか見てもらうしかない」と答えた。
元首相は入廷直後、被告席の村岡元長官に深く頭を下げた。心臓疾患で入院した際、声帯が傷ついたといい、尋問には小さくかすれた声で答えた。村岡元長官は目を閉じて聴く場面が目立った。
村岡元長官も自ら質問に立ち、「私を官房長官にまでしていただいたのに、このような場所でお尋ねするのは残念です。私は会長が幹部会に出席していなかったことを恨んでいます。会長が病気でなかったらどうなっていたか」と話し、「総理! 小切手を会計責任者(当時)に渡すとき、『領収書を出せ』と言わなかったのですか」と質問。元首相は「何も言わなかった」と答えた。
この事件で東京地検特捜部は元首相を不起訴処分としたが、東京第二検察審査会は不起訴不当を議決。東京地検は収支報告書への不記載容疑について捜査を続けている。
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY200510110236.html
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