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2005年10月11日21時15分
5票差から200票差へ。郵政民営化法案が11日の衆院本会議で圧倒的大差で可決された。通常国会で野党席から歓声を浴びながら反対票を投じた元自民党の造反者たちの多くは、「民意」に押し流されるように賛成に転向した。ただ、そんな軌道修正も、自民党執行部による処分を控え、展望が開けているわけではない。造反の代償払いは「第1ステージが終わった」(賛成に転じた元閣僚の一人)に過ぎない。
●「民意」で転向
「賛成に転ずるなんて、支持して下さった皆様方に申し訳ない」
平沼赳夫氏は本会議終了後、再び反対した理由について自らの「信念」を強調。かつての「同志」の多くが賛成に転じたことについてはこう語った。「民意が出たというだけでは非常に脆弱(ぜいじゃく)だ。議席だけで判断するのは短兵急だ」
無所属の反対組13人のうち、今回も反対したのは平沼氏のみ。「前の内容のままなら反対」と語っていた野呂田芳成氏は欠席し、このほかの反対者は国民新党、新党日本の4人にとどまった。小泉首相に一貫して批判的な亀井静香氏はこう語った。「目的のためには権力者が手段を選ばない。近代社会に戦国時代が現れた感じだ」
賛成した理由に「総選挙で示された民意」を挙げる議員が多い。「自民党山梨県連から賛成の方向で要請を受けている」(保坂武氏)と地元の意向を理由にした議員もいる。
一方で方針転換は必ずしも本意でないことをにじませる声も。古屋圭司氏は「複雑な心境であることは偽らざる気持ちだ」と述べ、江藤拓氏も「有権者に申し訳ない気持ちはある」と語った。
●処分待ち
自民党の武部勤幹事長ら執行部は反対議員について(1)法案に反対した(2)総選挙に立候補して公認候補に不利益となる行為をした、の2点で最も重い除名処分すら辞さない構え。ただ、武部氏はこの日、賛成に回った議員の処分を軽減する可能性も示唆した。
武部氏は郵政法案が成立すればただちに党紀委員会の開催を求める。党紀委は来週明けにも初会合を開催し、月内にも処分を決める。
そんな中、郵政法案に反対し、静岡7区で落選した城内実・前衆院議員が11日、党本部や県連に迷惑をかけたことを理由に、離党する意向を明らかにした。「除名の場合、復党の道は閉ざされる。自ら離党することも選択肢として考慮したらどうか」と同党静岡県連は城内氏に伝えていた。
ただ、造反者の今後の展望が不透明なことには変わりがない。堀内光雄元総務会長は当面の方針を聞かれ、答えた。
「風車、風が吹くまで昼寝かな、というところかな。(反自民でやれという人もいるが)人生いろいろだ」
http://www.asahi.com/politics/update/1011/004.html
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