★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK15 > 330.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2005年10月07日17時25分
自民党新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)が今月末にまとめる党新憲法草案のうち、前文原案の骨格が7日、明らかになった。「国を愛する国民の努力によって国の独立を守る」との文言で、愛国心や自主防衛の考えをにじませたほか、自主制定であることを強調する。国の成り立ちにも言及し、国民が「国民の統合の象徴」である天皇とともに歴史を歩んできたとの趣旨も盛り込む方向だ。
原案は7日開かれた起草委の前文小委員会(委員長・中曽根康弘元首相)で初めて示された。今後、中曽根氏と安倍晋三委員長代理を中心に、9条との整合性や天皇に関する文言などを詰めて最終決定する。
原案では、国の基本理念として「日本国は、民主、人権、平和を国の基本として堅持する」との表現で、現行憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3原則を継承する考えを表明。そのうえで、特徴として(1)愛国心の明記(2)天皇制に触れつつ国の成り立ちを紹介(3)国防の意義の強調(4)「自主憲法」との明記――などが挙げられる。
愛国心と国防については「国を愛する国民の努力によって国の独立を守る」と強調した。
また、自民党が結党以来、「自主憲法制定」を党是としていることを踏まえ、「自ら日本国民の名においてこの憲法を制定する」と明記し、国民自らが初めて主体的に定めた憲法であることを強調している。
さらに「国際平和を誠実に願う」「国際社会において圧政や人権侵害を排除するよう努力する」との表現で、積極的に国際貢献に取り組む姿勢を示す。また、国の目指す方向として「自由かつ公正で活力のある社会を求める」「国民福祉の充実、教育振興、文化の創造、地方自治の発展、地球環境の保護」などを列記している。
起草委は今年7月、党の新憲法草案作りの基本的な考え方を「要綱案」として作成、前文の原案についても方向性を示した。ただ、「自衛軍」の保持や国際平和活動への参加といった9条改正案を含め、憲法草案の第1次条文案を8月に発表した際には、前文は文言をまとめられなかった。
http://www.asahi.com/politics/update/1007/007.html
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK15掲示板