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http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060302p102.htm
1日午後11時55分ごろ、京都市下京区のJR京都駅八条口1階で、住所不定、無職樋口昭登さん(69)が、南側通路の電動シャッター(幅約2・9メートル、高さ約2・4メートル)と床の間に挟まれ、あおむけに倒れているのに、近畿日本鉄道の社員が気付いて119番。樋口さんは近くの病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。七条署は2日、シャッターを閉める際に安全確認を怠ったとして、JR東海の男性駅員(19)を業務上過失致死容疑で逮捕した。同署は、樋口さんが圧死した可能性が高いとみて、死因を調べている。
調べでは、男性駅員は1日午後11時45分ごろ、南側通路の電動シャッターを閉める際、周囲の安全確認を怠り、近くにいた樋口さんを死亡させた疑い。
シャッター東側にはJR東海関連の旅行会社の仮店舗事務室が通路にはみ出す形で設けられており、男性駅員は「仮店舗の工事中で見通しが悪く、寝ていた男性に気づかなかった」と供述している。
JR東海によると、現場には柱(縦横約1メートル)を挟んで幅が約6メートルと約2・9メートルの二つのシャッターがある。約7メートル離れた壁に開閉用のスイッチが二つあり、駅員が操作して開閉する。シャッターは秒速約8センチで昇降するが、障害物があった際に感知器で停止する仕組みではなかったという。
男性駅員は昨年4月に入社、研修を経て京都駅で勤務。1日は午後11時35分発の最終の新幹線が出たことを確認後、駅1階2か所のシャッターを閉め始めた。翌日午前5時20分に開ける予定だったという。
樋口さんのそばに段ボールが敷かれており、日ごろから、駅構内で寝ている姿が目撃されていたという。
樋口さんと顔見知りという男性(55)は「いつもは外で寝ているが、昨日は雨だったので構内で寝ていたのではないか。確認もせずにシャッターを閉めるとは許せない」と憤る。
JR東海関西広報室の松本佳久係長は「シャッターの開閉について社内マニュアルはない。男性駅員は入社後すぐに先輩から安全確認の指導を受けているはず。今回の事故は安全確認を怠ったためで非常に残念。再発防止に努めたい」と話している。
(2006年03月02日 読売新聞)