★阿修羅♪ > 日本の事件18 > 897.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: <殺人>5歳の2人刺され死亡、別の母親を逮捕 滋賀(毎日新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 2 月 17 日 14:12:17)
□来日7年、友達できず 園児2人殺人の容疑者 [朝日新聞]
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200602180018.html
来日7年、友達できず 園児2人殺人の容疑者
2006年02月18日
自分の子どもと同じ幼稚園に通う2人の命を奪った鄭永善容疑者。逮捕後、容疑を認めながらも、動機については口を閉ざしたままだ。7年前に中国から来日し、日本人と結婚した。友だちの少なさや、母親同士のつきあいの難しさに悩んでいた様子もあったという。
「なかなか友達ができない。あなたが唯一仲良くしてくれる」
04年春、夫の実家のある滋賀県木之本町から長浜市に引っ越してきた鄭容疑者は、知り合った近所のパート女性(34)にそう漏らしていた。女性に知人からメールが届くと「友達多くていいねー、いいねー」と声をかけた。
4歳の娘がいるこの女性は、同じ年頃の娘がいる鄭容疑者と互いの家を毎日のように行き来したり、母娘4人で公園に出かけたりした。
女性の娘が保育園に入った昨年4月ごろから付き合いは減った。娘同士が保育園と幼稚園に分かれ、鄭容疑者は「せっかく仲良くなったのに」と寂しがっていたという。
この女性は、鄭容疑者から、ガラス製造会社に勤める夫とは、夫が仕事で中国に滞在中に知り合ったと聞いていた。
鄭容疑者は引っ越した後も、木之本町の美容院をよく利用した。今年1月半ばにも、娘を連れて現れた。店員によると、帰る際、「『ありがとう』と言うんやで。ちゃんとバイバイしなさい」と、娘を諭したという。
店員は以前、鄭容疑者から「中国から来て寂しい。自分の女性の友人を日本に連れてきたい。いい男性がいたら、世話してほしい」と頼まれたことがあるという。
鄭容疑者は04年秋ごろから05年3月まで、長浜市内のスーパーにパートとして勤務した。店長は「私の知る限り、勤務態度に問題はなかった。他の従業員とのトラブルの報告もない」と話した。
今月13日、幼稚園に子どもを送ってきた鄭容疑者はある母親に「お子さんとうちの子を仲良くさせて」と頼んだ。この母親が電話番号のメモを渡すと、「遊びに行っていいですか」とうれしそうに受け取ったという。
長浜市によると、市内(13日に合併した旧びわ町、浅井町の分を除く)に住む外国籍の市民は、2月1日現在で計3874人。うち中国籍は210人で、10年前に比べて4倍以上に増えた。市は7割弱を占める日系ブラジル人の子弟のために、ポルトガル語通訳を雇って学校を巡回させているが、中国語までは手が回らないのが実情という。
神照幼稚園の中川明園長は17日の記者会見で、「自分の娘が仲良く遊んでいるか、順調に育っているかなど、相談にたびたび園を訪れていた。園児同士の関係でトラブルはほとんどなかった。普通より心配する母親だと思っていた」と話した。
台湾出身で、中国語で悩み相談に応じるいのちの電話「関西生命線」代表の伊藤みどりさんは「事件の背景を『言葉の壁』だけで片付けるのは危険。悩みを打ち明けられる相談相手が身近にいたのかなど、複合的な背景を調べる必要がある」と指摘した。
一時的に個別登園
鄭容疑者が嫌がっていたという「グループ登園」は、複数の子どもに保護者が当番制で付き添う方式だ。夫婦共働きや乳児のいる家庭の負担を軽くし、地域で子育てを担っていく狙いもある。
長浜市教委によると、神照幼稚園を含め14ある市立幼稚園にスクールバスはなく、長年グループ登園が続く。3歳から入る年少組は保護者が送迎し、4、5歳から入る年中、年長組は最大8人1組に保護者1、2人が輪番で付き添う。徒歩が原則で、車を使う場合は園長の許可がいる。
今回犠牲になった園児は4人でグループを作っていた。園児らの自宅がある地点から、幼稚園は約700メートル南にある。夏場は歩くこともあるが、通常は車で送り、保護者の当番は4日に1回。
鄭容疑者は昨年4月にグループに加わった。しかし、当番でないのに登園に付き添ったり、当番の親に予告なく自分の娘を連れて帰ったりし、他の親から「任せてくれればいいのに」という意見が園に寄せられていた。同6月に園長へ個別登園を申し出て例外的に許可され、9月にグループ登園に戻った。
全国国公立幼稚園長会によると、国公立の通園は保護者の個別送迎が原則で、園の先生と保護者の意思疎通を図る狙いもある。