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□偽名人生 苦難の末…決別誓う 人気エッセイストに判決 [毎日新聞]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1712259/detail
[偽名人生]苦難の末…決別誓う 人気エッセイストに判決
別人の戸籍を使って婚姻届を出したとして公正証書原本不実記載・同行使罪に問われたエッセイストの山崎えり子=本名・内山江里子=被告(41)は16日、東京地裁(白坂裕之裁判官)で判決を言い渡される。被告は法廷で「本名は捨てたほうが楽だと思っていた」と供述し、苦難の生い立ちを振り返った。
98年に出版され約82万部のベストセラーになった「節約生活のススメ」の著者は、ペンネームのほかに二つの偽名で生きてきた。著書が売れて99年に確定申告が必要となった際、知人の「古野」氏に申告を肩代わりしてもらったのが偽名人生の始まりだった。
法廷での供述などによると、山崎被告は幼いころ、母親と父親が相次いで蒸発して親類に預けられた。成人後、給料日になると親類から無心された。逃げようと転居しても、転居届を足掛かりに追いかけられた。「本名で申告すれば親類に住所が知られると思った」。病院へ行くにも「古野」名義の健康保険証を借りたという。
一方、共犯に問われた県立高校教諭、外崎隆被告(43)とは94年から内縁関係にあり、近所からは「外崎さんの奥さん」と呼ばれていた。01年に近隣住民とのトラブル解決のため、警察に被害届を出すのに「外崎」姓が必要となった。約470万円の借金を肩代わりする見返りに「古野」氏と外崎被告との婚姻届を出し、第二の偽名を手に入れた。外崎被告は法廷で「彼女がふびんで、何でもしてやろうと思った」と嗚咽(おえつ)した。
2人への求刑は懲役1年6月。「今後は『内山江里子』としてしっかりと生きていきたい」。山崎被告は涙を流して偽名人生との決別を誓った。【佐藤敬一】
2006年02月15日11時05分