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一九九七年八月、佐賀県江北町のゲームソフト店経営者の男性が殺害された事件で、佐賀県警は四日、殺人容疑で当時十五歳だった同県小城市の無職男(24)を逮捕した。
調べでは、男は九七年八月二十八日未明、江北町山口のゲーム機ソフト販売店「トップボーイ」江北店の駐車場で、経営者の広滝正純さん=当時(38)=の胸などを刃物で刺し、殺害した疑い。県警によると、男は動揺しており「認否は判断できない」という。
男は当時、佐賀県内にある高校の一年生で、同店に出入りしていたとみられる。県警は一緒に店に侵入しようとしたとみられる数人からも事情を聴いているが、刺したのは男一人とみている。
店はアパート一階にあり、事件前、ガラスの割れる音に気付いた住民が、自転車に二人乗りして逃走する男二人を目撃。車で追跡して一人を捕まえ、同店駐車場で広滝さんに引き渡していた。広滝さんは「泥棒に入った男を捕まえた」と一一〇番。白石署員が駆けつけたところ、駐車場で広滝さんが刺殺されていた。取り押さえた男性は当時「十代の少年のようだった。この少年は三人でやったと話していた」と語っていた。
複数の目撃証言や現場に遺留品とみられる少年の帽子があったが捜査は難航していた。
事件発生から八年五カ月後の逮捕について、県警の江頭信夫刑事部長は「(逮捕した)男から複数回事情を聴いた。捜査の積み重ねで、物証や証言が得られた。その具体的な内容は言えない」としている。
× ×
●現場近く住民 「やっと安心」 県警は立証に自信
発生から八年五カ月。膠着(こうちゃく)状態に陥っていた佐賀県江北町のゲーム機ソフト販売店経営者殺人事件の容疑者が四日、逮捕された。県警幹部は「立証できる十分な証拠がある」と力を込めたが、具体的な内容については「言えない」と繰り返した。一方、現場付近の住民らは「やっと安心できる」とほっとした様子だった。
「事件に関する具体的な内容であり言えない」。記者会見で逮捕の理由を聞かれた江頭信夫刑事部長は何度もこう答えた。捜査は難航した。事件直後に少年を取り押さえた男性の目撃証言があったが「夜間で少年が帽子をかぶっていたことなどから、なかなか容疑者にたどりつけなかった」(県警)。県警は二〇〇四年、現場付近に容疑者の服装や背格好などの特徴を描いたポスターを張り出して情報提供を求めた。延べ八万人の捜査員を投入し、延べ五万五千人から聞き込みなどを行った。
事件後、閉鎖されたゲーム店の後に入居している美容室の従業員女性(34)は「これまで若い男性の客がくると『犯人ではないか』と怖くなり、断っていた。ほっとした」と話していた。
容疑者逮捕を伝えられた遺族は四日朝、県警に「ありがとうございました」と答えたという。