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□逆探知技術はここまで進んでいる [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1635783/detail
逆探知技術はここまで進んでいる
2分11秒――仙台の乳児誘拐事件で、宮城県警が犯人の1本目の電話の逆探知にかかったとされる時間だ。刑事ドラマだと「犯人が電話をかけてきたら時間を稼いで下さい」というのが決まりゼリフ。事実、数年前まで逆探知には5分以上かかったという。なぜ今回はその半分以下の時間で成功したのか。
元航空自衛隊の情報通信将校で軍事ジャーナリストの鍛冶俊樹氏がこう説明する。
「警察が逆探知に時間がかかったのは、『クロスバー交換機』というアナログ式の電話交換機が使われていた頃の話です。これだと電話番号を調べるのに、交換機の扉を手で開け、相手の回線がどこから来ているか目で確認しなければならなかった。市外局番だと複数の電話局をまたぐので膨大な作業が必要で、失敗も多かった。ところが現在は発信から着信先まですべて『デジタル交換機』です。携帯電話の画面に相手番号が表示されるのと同じ要領で、相手がどの電話からかけたかは1秒以下で判明します」
犯人は公衆電話を使ったが無意味だった。
「電話会社は各公衆電話の電話番号を把握している。デジタルですから瞬時に逆探知されるのは同じです。宮城県警が発表した2分11秒という時間は、特定した公衆電話に駆けつけるのにかかった時間という意味でしょう」(鍛冶氏)
実際、犯人からは計6回電話があったが、県警はすべての公衆電話を特定していた。
誘拐事件で逮捕された犯人は50代半ばのアナログ世代の男だった。ここまでデジタル化が進んでいることなど知る由もなく、逆探知を恐れて通話時間が長引かないよう努力したが、徒労だったわけだ。
【2006年1月13日掲載】
2006年01月16日10時00分