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栃木小1殺害難航、白いワゴンいぜん闇 --- 「キレイな目のお兄ちゃん」は勘違い
捜査の進展もないまま、被害女児の小学校でも始業式が行われた=10日午前、栃木県今市市
発生から1カ月以上が経過した栃木県今市市の小学1年の女児(7)殺害事件。女児の通う小学校でも10日、新学期が始まった。当初、栃木、茨城両県警の合同捜査本部には有力と思われる情報が多数寄せられたが、その後の捜査で次々と「シロ」と判明した。ランドセルや衣服なども見つかっておらず、捜査は難航を極めている。
【キレイな目】
「キレイな目をしたお兄ちゃんと待ち合わせをしている」
女児が行方不明になったのは、昨年12月1日。その半月前の11月16日午後、自宅から約2.5キロ離れたスーパー駐車場で、女児とみられる女児を、隣接するクリーニング店従業員の女性が目撃した。
女児は「目のきれいなお兄ちゃんと2回くらい(待ち合わせの)約束した」と話したという。
母親が以前、このスーパーで勤務していたことから、捜査本部は有力情報とみていたが、母親は「きれいな目という詩的な表現をする子ではない。絶対ありえない」と否定。女性の“勘違い”と判明した。
茨城県常陸大宮市の死体遺棄現場につながる有料道路の監視カメラに、女児とみられる女児と男を乗せた白いワゴン車が映っているとされた情報も流れた。だが、捜査本部の調べで、顔などが特定できる画質ではないことが分かった。
【2次被害】
疑心暗鬼になっている通学路周辺では、一般人も「不審者」扱いされるという“2次被害”も出ている。
女児の行方が分からなくなる前日、通学路周辺で、銀ぶち眼鏡をかけてひげを伸ばし、折りたたみ自転車に乗った中年男が目撃された。捜査員がこの“不審者”に聴取したところ、ボランティアのパトロールだったことが判明。当人は犯人扱いされ、激怒していたという。
このほか、11月28日午後には下校途中の男子児童が、下半身むき出しの若い男を目撃。小学校近くの駄菓子店にも同様の変質者が出没した。さらに、ペットボトルに自分の小便をためて自宅玄関の前に置いている迷惑男など、通学路周辺は変態情報があふれかえった。
捜査本部は地元で変質者とされる人物の大半に当たっているが、重要参考人は浮上していない。
【少ない手がかり】
遺棄現場からは犯人のものとみられる足跡を採取。遺体からも残留物を採取したが、微量で犯人の血液型やDNAの特定には至っていない。
今のところ最有力な手がかりとされているのは、女児の連れ去り現場で目撃された汚れた白いワゴンと、遺体発見前日、現場付近で目撃された栃木ナンバーの白いワゴンだが、車を特定するだけの決め手はない。
捜査幹部が「地道に捜査を続けるしかない」と話すように、捜査本部は正月返上で犯人の特定を続けている。だが、インターネットの掲示板などでは「このままじゃ迷宮入り。古畑任三郎がいればなぁ」といった心ない書き込みも出始め、長期戦の様相も見せている。
ZAKZAK 2006/01/10