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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060108-00000010-mai-soci
仙台市宮城野区の「光ケ丘スペルマン病院」(志村早苗院長)で6日未明、同区幸町3、会社員、山田斉(ひとし)さん(27)の生後11日の長男柊羽(しゅう)ちゃんが連れ去られた事件で、宮城県警仙台東署捜査本部は8日午前6時ごろ、同区内で柊羽ちゃんを約50時間ぶりに無事保護した。7日未明、志村院長に柊羽ちゃんの解放と引き換えに現金6150万円を要求する脅迫文が見つかったことから、捜査本部は身代金目的誘拐事件として、柊羽ちゃんを連れ去った男の行方を追っている。
犯人側の現金受け渡しの指示で、志村院長が7日夜、同県石巻市のJR駅前や三陸自動車道のパーキングなどで待機した。だが、直接の接触はなく、志村院長は8日午前3時半ごろ病院に戻って待機した。その後、午前5時38分ごろ、病院に「国立病院の裏の廃虚に赤ちゃんを解放した」と電話があり、110番通報で捜査員が急行。国立病院機構仙台医療センター敷地内の使われていない建物内で、午前6時ごろ新生児を発見。仙台市立病院に運んで、母弓美さん(23)が、鼻の下のあざなどから柊羽ちゃんと確認した。外傷はなく、生命に別条はない。柊羽ちゃんは白の産着姿で、バスタオルでくるまれていた。
電話は病院の代表電話にかかり、男の声とみられる。警備員が受けた。
一方、連れ去り事件は、6日午前3時40分ごろ発生した。マスク姿の男が同病院の産婦人科病棟3階307号室に「火事だ」と叫びながら駆け込み、添い寝をしていた弓美さんが動揺したすきに補助ベッドから柊羽ちゃんを誘拐。また、7日午前2時40分ごろ、病院から約700メートル離れた新聞販売店「朝日新聞サービスアンカー鶴ケ谷」のガラス戸に、脅迫文が入った封筒が張り付けられているのを従業員が見つけ、店長が110番通報した。
脅迫文は漢字と片仮名交じりの手書きで、「長びくのであれば、それは先生と警察の責任になる」「院長にはささいなことでも、私には大きな貸しがあります。その盾に柊羽君を使ってしまった」などの内容で、病院側に身代金6150万円を要求。現金を入れるバッグの色や材質を指定、志村院長に仙台駅を午後9時52分に出るJR仙石線に乗って石巻駅まで運ぶよう要求していた。
その後、午後4時22分ごろ、病院に取り引きに応じるかどうか確認する電話が入るなど、8日午前1時6分ごろまでの間に犯人側から5回の電話があった。
病院で男は柊羽ちゃんを連れ去る直前、病室と同じフロアにある看護師詰め所に立ち寄り、「院長に会わせろ。われわれと院長のことだから」と看護師に詰め寄っていた。捜査本部は男と同病院との間に何らかのトラブルがあった可能性もあるとみて捜査を進める。
また、脅迫文に「元看護婦が付きっきりで世話をしている」と記していることから、共謀者についても調べている。【赤間清広】
(毎日新聞) - 1月8日7時31分更新