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(回答先: 【ザ*スク−プ】にて動画配信を見ることが出来ます。とにかく酷いものです。 投稿者 どさんこ 日時 2006 年 1 月 05 日 10:31:09)
朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/0106/SEB200601060007.htmlより引用
被告全員が無罪主張、捜査巡り訴訟も 鹿児島県議選違反
2006年01月06日17時29分
鹿児島県警が無実の60歳代の男性を容疑者に仕立てるため、架空の供述を強要して自白調書を作成していた同県議選(03年4月)の選挙違反事件を巡り、同県警の捜査手法が鹿児島地裁で問われている。事件で起訴された全員が無罪を主張し、起訴猶予となった別の男性(60)が自白を迫られたと提訴。さらに弁護士も被告らとの接見内容を調書化されたと国家賠償訴訟を起こしている。
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選挙違反事件では、会合4回現金計191万円分の授受が立件された。曽於郡区(定数3)に立候補、初当選した元県議の中山信一被告(60)=03年7月20日付で辞職=ら計15人が公職選挙法違反(買収、被買収)容疑で逮捕、13人が起訴(1人は在宅起訴)され、3人が起訴猶予処分になった。審理している同地裁の公判は48回を数え、03年7月の初公判から2年5カ月が経過している。
いったんは容疑を認めた6人の被告が「自白を強要された」と否認に転じ、被告13人全員(公判中に1人死亡)が無罪を主張。当初、検察は4回の会合の日を特定していなかったが、弁護側が再三求め、昨年7月に2回分を特定した。その2回分について、弁護側は公判で、中山被告が同窓会などに出席していたアリバイを明らかにしている。
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「お父さんはそういう息子に育てた覚えはない」「早く正直なおじいちゃんになって」
03年4月中旬、志布志署の取調室。任意の取り調べ中、ホテル経営の男性(60)=買収容疑で逮捕、起訴猶予=の足元に並べられた用紙3枚に、そんな文言があった。
書いたのは県警の警部補。男性の両足首をつかみ、無理やり紙を踏ませたという。男性は自白を強要され、「精神的、肉体的苦痛を受けた」として、1年後、県に200万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こした。
警部補は05年11月の証人尋問で「真摯(しん・し)に反省し、取り調べに応じて欲しかった」と述べ「1回置いた」と主張した。男性は「10回ぐらい踏まされた」と訴え「警察がそこまでやるのか。本当に許せない」と憤る。
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接見状況の取り調べが「秘密交通権」の侵害にあたるかをめぐっても争われている。
「接見状況を調書化された」として、04年4月、鹿児島県弁護士会所属の弁護士ら11人が国と県を相手取り、1億2100万円の損害賠償を求める訴えを起こした。日弁連も関心を示し現地を調査。全国から600人を超す弁護士が代理人に就任している。
国賠訴訟弁護団によると、03年4〜8月に被告と警察署などで接見した20人以上の弁護士とのやり取りが調書化された。総数は県警と地検合わせて75通にも及ぶ。
これまでの弁論で、国・県は「供述の変遷を明らかにするために、接見内容の調書を取ることは当然行うべき捜査だ」と主張。一方、増田博団長は「接見内容が筒抜けの状態になれば、適正な刑事弁護はできない。これを組織的に行っており、非常に悪質だ」と指摘している。