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(回答先: 栃木の女児殺害、発生から1か月…物証乏しく捜査難航(読売新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 31 日 06:25:14)
Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051231-00000006-mai-sociより引用
<栃木小1殺害>発生から1カ月 犯人、地元に生活拠点?
栃木県今市市の小学1年、吉田有希ちゃん(7)が下校中の通学路で連れ去られ殺害された事件は1月1日、発生から1カ月を迎える。栃木、茨城両県警の合同捜査本部は連日300人以上の態勢で捜査しているが、犯人は物証をほとんど残さず、姿も見られていないことから、犯行の計画性が次第に浮かび上がっている。捜査本部は、殺害から遺棄まで数時間を要していることなどから今市市周辺に生活拠点がある可能性が高いとみて、聞き込みに全力を挙げている。【関東晋慈、長野宏美、浅見茂晴】
■少ない証拠
「今回の事件は残された物が非常に少ない。犯人が証拠や遺留品を残さないよう注意したようだ」。捜査幹部は犯人の狡猾(こうかつ)さにまゆをひそめる。
不明現場と茨城県常陸大宮市の遺棄現場を結ぶ約65キロの間、国道や県道周辺の雑木林や河川敷などは徹底的に捜索された。しかし、女児の持ち物や血の付いた衣類などは発見できなかった。
今のところ有力な遺留品は、女児の髪に付いた粘着テープ片だけ。背中には犯人が血の付いた手で触ったような跡もあったが、指紋は検出されなかった。捜査本部では「手袋をした犯行では」との見方が強まっている。
凶器は「幅2センチ以下で刃先が三角形ではない刃物」とみられるが、市販品には合致しないという。犯人が加工した可能性もある。両現場のタイヤ痕と遺棄現場の靴跡も販路を絞り込むまでには至っていない。住民が見た不審車両も、白、黒、グレーなどさまざまだ。
遺体の状況から、殺害は2日午前3時前後、遺棄は同日朝とみられる。今市市周辺で殺害し、常陸大宮市まで運ぶことも十分可能だ。捜査本部は、両現場周辺の不審人物を洗い出すとともに、今市市周辺のマンションやアパートなどに犯人の生活拠点があるとの見方を強めている。「基礎捜査を繰り返すうちに必ず犯人が残した手掛かりが見つかる。絶対に逮捕する」と捜査員。捜査は正月返上で続く。
■消えない不安
女児が通っていた大沢小の周辺には、冬休みなのに子どもの姿が見えない。正月飾りを焼く恒例行事の「どんど焼き」を早々に中止した自治会もあり、地域は正月気分とはほど遠い。「事件が解決していないのに、私たちだけ楽しむ気になれない」と話す住民もいる。
今市市は事件後に21項目の対策を決めた。スクールガードは全校に最多で30人配置され、不審者情報を保護者の携帯電話にメール配信するシステムも導入した。自治会や老人会による「安全安心パトロール」は90団体3452人に増え、学校周辺の警戒に当たっている。新たに設置が決まった防犯灯は535基。公園や緑地に死角を作らないよう、アジサイなどの植木は高さ1・1メートルにせんていされた。
安全策が進んでも児童たちの心の傷は癒えない。事件の直前に三差路で女児と別れた同級生の親族は「あの三差路に近づきたがらない子もいる」と話す。
一方、常陸大宮市の遺棄現場では、今も花束や菓子、ぬいぐるみなどが献花台に載りきらないほど供えられている。妻と来て手を合わせた男性(80)は「可愛い盛りの子どもを刺し殺すなんて。人間として考えもつかない」と表情を曇らせた。
(毎日新聞) - 12月31日3時6分更新