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(回答先: 特急が脱線転覆 2人死亡、車内になお2人 JR羽越線 (asahi.com) 投稿者 ウソ捏造工場 日時 2005 年 12 月 26 日 06:07:25)
JR羽越線、突風あおられ?脱線 先頭車両「くの字」
「車体ポンと浮いた」
雪の中、横転して真っ暗になった車両内で、上がる泣き叫ぶ声−。山形県庄内町で二十五日にJR羽越線で発生した「特急いなほ14号」の脱線事故は死傷者三十七人を出す大事故となった。突風にあおられ横転した可能性も指摘されており、悪天候の中、車内に閉じこめられた乗客の必死の捜索・救出作業が続いた。
「突風が吹いたと思った直後に車体が斜めになった。『脱線したかな』と思った瞬間、横倒しになった」
脱線した特急列車に乗っていた庄内町の会社員、我孫子純さん(35)はこう語った。その直後、車内は真っ暗に。周囲からは泣き叫ぶような声も聞こえたという。
先頭車両に乗り、肋骨(ろっこつ)などを骨折した山形県鶴岡市の女性(23)は「突風が吹いてポンと車体が浮いた感じ。人やガラス片、雪が飛んできた。周囲の人に助け出された」。
「一両はぐちゃぐちゃにつぶれて、土手から落ちていた」。現場近くの主婦(58)は大きく変形し、衝撃の大きさを物語る車両を目の当たりにして、言葉をのんだ。
脱線した車両は、ブロック製の小屋に突っ込む形で停止した。先頭車両の六号車は「くの字」に。ライトが照らすなか、消防隊員が慌ただしく動き回り、割れた窓から車内に入って捜索・救出にあたった。
現場から三百メートルの会社員、渋谷嘉彦さん(51)は「大きな音がしていたが、雷かと思った。まさか事故とは…」。
負傷した乗客のうち十人が搬送された山形県立日本海病院。白いワイシャツを血で染めた男性や、急患用ベッドで震える負傷者の姿もあった。
市立酒田病院に搬送された新潟県村上市の鉄工所経営、長浜達郎さんの母、秋子さん(70)は電話で連絡がつき、無事を確認。「『腰を打ったが大丈夫』と元気そうな声を聞いて安心した」
現場は最上川の南側二百五十メートルほどの農地と住宅が混在する地域。近くの男性は「事故当時、雷や突風、みぞれが激しかった」と話す。
近所の住民によると、現場は激しい突風で知られる。現場周辺では四−十月に陸地から海に強い局地風「清川だし(東風)」が吹く。
突風が原因の可能性もあるが、酒田測候所で事故直前に記録した最大瞬間風速は二一・六メートル。最上川の橋は風速二五メートルで徐行運転になるが、特急の通過時は風速による規制はなかった。
昭和六十一年には兵庫県・余部鉄橋で突風で十二人が死傷する転落事故が起きているが、鉄橋上で二五メートル以上の強風とする警報が鳴っていたのに列車を進行させたのが原因とされる。
金沢工業大の永瀬和彦教授は「脱線した電車は重心が比較的低く、一般的には風速二〇メートルほどの風では脱線、横転しない。現場で瞬間的な強風に遭遇したのではないか」と分析している。
◇
≪悪天候で68分遅れ JR東社長が謝罪≫
山形県のJR羽越線脱線事故を受け、JR東日本は二十六日未明に大塚陸毅(むつたけ)社長が記者会見し、「このようなたいへんな事故を起こし、現実に亡くなられた方がおられ、申し訳ない」と謝罪した。
また、大塚社長はJR西日本に続き脱線死亡事故が発生したことについて、「早期に原因を究明し、安全を確保したい」と釈明した。
JR東日本の説明によると、電車が悪天候のため酒田駅を六十八分遅れで出ていた。
小縣方樹常務は「遅れを取り戻すための無理があったのでは」との質問に、同常務は「細かい指示があったか調査をするが、ここ数日、雪や災害に対して最大の警戒をしていた」と語った。
鈴木高司運転士は新潟運輸区所属で運転士歴は四年三カ月だった。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26na1001.htm