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(回答先: 山形県内の鉄橋上で特急「いなほ14号」前寄り3両脱線・横転 けが人多数か(共同) 投稿者 ロエンヒ 日時 2005 年 12 月 25 日 20:12:34)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051225ic27.htm
強風の中、ごう音をあげて脱線した特急列車は「く」の字形に車体がひしゃげ、救助された乗客は事故の衝撃と寒さに体を震わせた。
山形県庄内町のJR羽越線で25日夜に発生した特急「いなほ14号」の脱線・転覆事故は、乗客2人が死亡、負傷者数は33人にのぼる惨事となった。さらに乗客3人が車内に閉じこめられており、消防などの救助隊員は、横殴りの雪が降り続く中、夜を徹し懸命の救助活動にあたった。
脱線した特急列車は、高さ5〜6メートルの土手の上の線路を走行中、前方の車両が線路からはみ出す形で横転。線路東側の斜面下にある養豚場の小屋に突っ込み、小屋の鉄筋の柱をすべてへし曲げた。衝撃で車体が上下に押しつぶされた車両もあり、付近には、車両の残骸(ざんがい)が散乱していた。
冷たい雨がさらに雪に変わり、消防車3台の投光器が照らす中、救助された乗客は震えながら毛布にくるまれ、消防隊員らに付き添われて次々と救急車へ。酒田市内の県立日本海病院や庄内町内の庄内余目病院などに搬送された。
脱線した3号車の乗客で、ひざをすりむいて庄内余目病院に運ばれた秋田市の男性会社員(32)は、「風がすごくて窓がバリバリと鳴るほど。突然、ゴーッと音がして車両が揺れだしたので必死に座席にしがみついた。何が起きたか分からなくなった。救助されるまで不安だった」と話した。また、同じ3号車で右足に軽傷を負った庄内町の男性会社員(35)は、「ものすごい突風が吹いたと思ったら、『ダダダダ』とすごい音がした。気付いたら座席から落ち、床に倒れていた」と青ざめた顔で語った。
事故当時、庄内地方は、全域に暴風雪警報が出され、最高気温は平年より3度低い3・3度。脱線現場近くに住む女性は「夕方から雷が鳴ってみぞれが降っていた。午後7時過ぎぐらいにすごい突風が吹いていて、しばらくしたら救急車のサイレンが聞こえてきた。風の音がすごく、車両が脱線するような音は聞こえなかった」と話した。事故現場では深夜も吹雪がやまず、視界は約10メートルほどしかない状態。消防隊員らは、エンジンカッターを使って車両の前後から車体を切断。取り残された乗客の救助作業は未明も続いた。
◆JR東日本社長「心からおわび」◆
東京・渋谷のJR東日本本社では、25日午後10時過ぎと26日午前0時過ぎの2回、記者会見が行われた。
2度目の会見に姿を見せた大塚陸毅(むつたけ)社長は、「重大な事故を起こして、大変申し訳ない。亡くなられた方、けがをされた方、そのご家族の皆様に心から深くおわび申し上げたい」と謝罪したうえで、「安全な運行に万全を期してまいりたい」と沈痛な表情で話した。
(2005年12月26日2時17分 読売新聞)