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2005年12月24日(土)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-24/2005122414_01_2.html
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栃木県今市市の小学一年生女児(7っ)が下校途中に行方不明となり遺体で見つかった事件から二十三日で、三週間がたちました。犯人がいまだに逮捕されず、子どもたちや父母は不安をかかえたまま。地域や行政のボランティアが登下校時通学路に立って子どもたちを見守るなどのとりくみは進んでいますが、課題も残ります。(藤川良太)
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■安全対策まだ課題
二十三日、女児が遺体で発見された茨城県常陸大宮市の現場には、事件を悼む人たちが献花していました。訪れた女性(45)は「寒かったろうにね。犯人が早く見つかってほしい」と、そっと手を合わせ目を閉じました。女児が通っていた小学校では、これまでのべ三十件のカウンセリングが行われました。うち児童は八件。保護者が十五件に上っています。不安のなかで、冬休み入りしました。
女児と同級生の子どもを持つ母親(35)は「娘は犬の散歩がしたいと話していますが、なかなかさせてあげられない」といいます。犯人が逮捕されていないため、子どもを安心して外に出せません。
■通学路を巡回
三学期の「お迎え」はどうなるのか――。同市は、市内全小学校に三学期から通学路を巡回するボランティア、「スクールガード」の配置を決定しました。下校時間に必ず特定の場所に人がいるように検討しています。
地域も動き出しました。同校のPTAが自治会や老人クラブに呼びかけて結成しようとしている「ひまわり隊」です。「ひまわり隊」では、その日に参加できる人を把握し、立ち位置などを依頼していく予定です。
■共働き家庭は
共働きの家庭は大変です。「家に子どもだけでは…」と、四年生の娘を持つ母親(42)は不安を募らせます。帰宅後、共働きの家庭では子どもが一人になります。市は学童保育の受け入れを四年生までに拡大しましたが、「六年生までにしてほしい」と母親は話しています。
新日本婦人の会今市支部は五日、市長や市議に要請しています。同支部の福田早苗さん(43)は「私も共働きで夏休みなどは子どもを預けたかった。学童保育は働くお母さんの助け。職員なども増やして対応してほしい」。保護者の声は切実です。