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栃木小1殺害:午前3時前後に殺害 犯人、半日連れ回す?
栃木県今市市の同市立大沢小学校1年、吉田有希ちゃん(7)が殺害された事件で、遺体の状況から殺害時間は2日午前3時前後とみられることが、栃木、茨城県警合同捜査本部の調べで分かった。女児は1日午後3時前に行方不明になっており、犯人は半日ほど女児を屋内に監禁するか車で連れ回していた可能性が高い。捜査本部は不明現場の栃木県から遺棄現場の茨城県に越境する幹線道路沿いなどで、聞き込み捜査を進めている。
調べでは、遺体は2日午後2時ごろに発見され、同日夜から遺体の状況を詳しく調べた。捜査本部によると、全身に強い死後硬直がみられ、殺害後十数時間が経過していると推定された。死亡推定時刻は2日午前3時前後とみられる。胸に鋭利な刃物で刺された傷が10カ所程度あったが、遺棄現場で確認された出血は少量で、別の場所で殺害されたとみられる。このほか顔に殴られたような跡があり、手首と口は粘着テープで縛られた跡もあった。
捜査本部はこうした状況から、犯人は車で女児を連れ去り、人目につかない密室のような所に連れ込んで、両手などを縛って抵抗できないようにしたうえで殺害したとの見方を強めている。
不明現場と遺棄現場には遺留品は少なく、捜査本部は犯人の手がかりを得るために二つの現場を結ぶ幹線道路沿いなどで、殺害場所の特定につながる遺留品がないか検索を進めている。【村上尊一】
毎日新聞 2005年12月9日 15時00分