★阿修羅♪ > 日本の事件18 > 437.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000134-mai-soci
栃木県今市市の小学1年、吉田有希ちゃん(7)が殺害された事件は9日、遺体発見から1週間となる。栃木、茨城県警合同捜査本部は350人態勢で遺留品と目撃者捜しに全力を挙げているが、現場の状況や手口から、犯人の異常性が浮き彫りになっている。【関東晋慈、戸上文恵】
■犯人像は?
女児は1日午後2時50分ごろに友人と別れ、1人で歩き始めてまもなく行方不明になった。遺体は2日午後2時ごろ、約65キロ離れた茨城県常陸大宮市の林道斜面で発見された。胸を10カ所近く刺され、手と口には粘着テープで縛られた跡があり、顔を殴られた跡や頭に傷が残っていた。
遺留物は少ないが、捜査本部はこれまでに遺棄現場近くから靴跡、遺体に付着した皮膚片などを採取した。靴跡の状況などから単独犯とみられる。連れ去りは昼間行われており、捜査幹部は「9時〜5時タイプの普通の会社員ではなさそうだ」とみる。
犯行目的は絞り込めていない。わいせつ目的、顔見知りによる女児周辺者への怨恨(えんこん)、殺すことだけが目的の行きずりの犯行――など複数の見方があるが、犯人が猟奇性と少女偏愛性癖を併せ持っているとの見方はほぼ一致する。執ような胸の傷について、捜査幹部は「血を見ることで快楽を得られる種類の人間もいる」と話す。
■凶器は?
凶器の痕跡には特徴があった。刃幅2センチ以下の鋭い刃物で、腹から胸方向に斜めにほぼ同じ角度で刺していた。「小さな子を殺すことが目的なら通常は首を絞める。なぜ心臓を刺したのか」と疑問を口にする捜査員もいる。「凶器は以前から持っていたのだろう。こういう性癖だから、ずっと車の中に忍ばせておいたのでは」という意見もある。
凶器は、傷の形状から繰り小刀、ダガーナイフ、バタフライナイフなどが考えられる。刃物販売会社の社長は「十回も刺すと包丁では手が滑る。つばの付いたナイフではないか」と推測する。
■土地勘は?
約65キロ離れた二つの現場は、いずれも普段は人通りが少ない。どちらも土地勘がないと近づかない場所といえるが、捜査本部内では「犯人は、より茨城の方に土地勘がある」との見方が大勢を占めているという。
遺体が捨てられた現場は、遺棄場所を探してさまようにはあまりに山深く、引き返すにも困難な場所だ。「子どもを狙うため地方の小学校を探そうとすれば、カーナビでも簡単に行ける。山林ではそうはいかない」と話す捜査幹部もいる。
◇ 人間性かけらなし
▽ 福島章・上智大名誉教授(犯罪心理学)の話 犯人は小児性愛とサディズム性が同居している。初めから殺すつもりで凶器を用意していたのだろう。手足の自由を奪って胸だけを何回も刺すという、人間性のかけらもない冷血な犯人だ。遺留品が見つからないのは、犯人が記念品として持っている可能性がある。遺体がすぐに見つかったことからも「おれだったらもっとうまくやる、すごいことをやる」という自己顕示欲を感じる。
◇ 念入りに下見か
▽ 佐藤喜宣・杏林大教授(法医学)の話 犯人は土地勘がある。下見は1回や2回ではなく、相当念入りにしたのだろう。傷が背中に達しているのは、逃げないように固定して、思い切り突き刺したのだろう。連れ去り現場と遺棄現場の間にアジトがあるのではないか。知的レベルは高く、子供に騒がれずに車に連れ込んでいるので社交性もある。わいせつ目的の場合は絞殺が多いが、今までのケースとは異なる。快楽殺人の典型だ。
(毎日新聞) - 12月9日1時4分更新
今、なぜかふと、「つくば大学」という言葉が頭を過った。
何の理由もないが、とりあえず書いておこう。