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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/1207/TKY200512060457.htmlより引用
現場に複数血液型、犯人けがの可能性 栃木・女児殺害
2005年12月07日03時00分
栃木県今市市の小1女児殺害事件で、亡くなった吉田有希さん(7)の遺体が見つかった茨城県常陸大宮市の現場に至る林道で確認された血痕は、複数の種類があることが6日、わかった。一つは女児と同じ「O型」だった。両県警の合同捜査本部は、犯人がけがをしていて、女児の遺体を運んだ際に出血した可能性もあるとみて、それぞれの血液のDNAを鑑定し、さらに詳しく調べる。一方、女児の手足にはテープで縛られたと見られる跡が見つかった。
遺体の発見現場に向かう林道には、点々と血痕が残されていたことがこれまでの調べでわかっており、捜査本部は、犯人は遺体を遺棄現場の手前まで車で運び、その後、抱えて徒歩で運んで遺棄したと見ている。
捜査本部がこの血痕を詳しく調べたところ、血液は複数の種類があることがわかった。女児の胸には10カ所に刺し傷があった。刃物を使った犯行では、犯人自らも過って傷つく場合がある。捜査本部は犯人が女児を襲った際に自らも負傷し、遺体を運びながら出血していた可能性もあるとみて分析を進めている。
一方、女児の遺体の両手首付近には、粘着テープに使われる接着剤の成分が付着していた。また、足首にもテープをはがすなどした際に付いたと見られる擦り傷があった。捜査本部は女児が縛られた上で連れ回された後、殺害された可能性があると見ている。
遺体は失血がひどいことなどから、司法解剖を終えても犯行時間も絞り込めていない。ランドセルなどの所持品や犯行に使われた凶器も見つかっておらず、手がかりとなる遺留品は少ない。
今回見つかった血痕からは別人物のDNAが得られる可能性が高く、1億8000万分の1の確率にまで絞り込んで人物特定が可能な現在の精度では、犯人特定の極めて有力な物証になる。
女児は1日夕、学校が終わって友だち3人と下校。1人になってから間もなく栃木県今市市の自宅手前で行方不明となり、2日午後2時ごろ、約60キロ離れた常陸大宮市の山林で遺体で見つかった。捜査本部は血液などの分析を進める一方、両現場を結ぶ複数の幹線道路沿いの監視システムの映像、コンビニエンスストアの防犯カメラ映像の分析を進め、不審人物の洗い出しに全力をあげている。