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(回答先: 『グルじゃないと偽造マンションなんて建たない』 (東京新聞) 投稿者 彗星 日時 2005 年 12 月 07 日 08:58:01)
「しんぶん赤旗」12月7日1面「潮流」
建設業界で働く知り合いは、「氷山の一角と思うよ」といいます。耐震強度の偽装事件についてです。
▼彼は、「ゼネコンもびくびくしているらしい」とも付け加えました。氷山の一角というおそろしい話はできれば信じたくありませんが、ゼネコン(総合建設会社)の名前は現にでてきました。大手二社が施工主だった二つのホテルで、告発された建築士による強度の偽装が分かりました。
▼「日本全体がバブル期のような雰囲気になってきた感じがする」。日本経団連の奥田会長が語ります。奥田氏によれば、そう感じるわけは主に二つ。株価の上がる勢いと、今回の偽装事件です。
▼東京の市場できのう、一部上場会社の株式の時価総額が五百五兆円を超えました。千六百九十二社が発行する株式の時価の合計。日本の国内総生産、約五百五十兆円に迫ります。たしかに市場では、バブル盛りの六百兆円に届けとばかりの株高機運がごうじています。
▼ふたたび奥田氏の言葉をかりると、偽装事件ともども、「カネがもうかれば何をやってもよい」という雰囲気です。奥田会長ら財界と政府が二人三脚ですすめる小泉「改革」が、「もうかればよい」との風潮をあおっているのですが。
▼偽装事件などどこ吹く風、の株価の上昇。しかし、経済の歴史を振り返れば分かるように、バブル(泡)ならかならず破裂します。破たんの反動は、株とは縁のない人々をも不景気や混乱のうずにまきこみます。偽装事件は、株式市場の行方を暗示しているようです。