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□刺激受けた異常者か 奈良の事件から続く連鎖… 栃木小1女児殺害 [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1522055/detail?rd
刺激受けた異常者か 奈良の事件から続く連鎖… 栃木小1女児殺害
吉田有希ちゃんが遺体で発見された事件は、10日前に発生した広島市の木下あいりちゃん殺害事件を模倣した可能性があることが2日、分かった。犯罪心理学者で上智大名誉教授の福島章氏(69)は、女児が被害者となった複数の事件が連鎖している可能性を指摘。精神科医の作田明氏(55)は、場当たり的だったピサロ容疑者の犯行よりも計画性が高いと分析した。
またも繰り返された下校中、通学路での事件。あいりちゃんの事件と、有希ちゃんの行方不明事件には多くの共通点がある。
アパートの前の通学路を小さな女の子が通りかかった。「オラ(こんにちは)」。右手を振ってスペイン語で声を掛けた。「わからない」。首をかしげる女の子。今度は片言の日本語で名前を尋ねた―。
ピサロ容疑者は弁護士にそう説明した。女の子は木下あいりちゃん。11月22日、近くの空き地の段ボール箱から、遺体で見つかる約2時間前のことだった。
「これまで通学路は交通事故対策がメーンだった。不審者対策も考えたい」。唇をかむあいりちゃんの通っていた矢野西小の竹中幸子校長。大阪の校内児童殺傷事件(01年)以降、全国で子どもの安全をめぐる議論が高まったが、今回も小さな命を守りきれなかった。
10月初め、奈良市・富雄地区の空き地。1人でいた小2女児のそばに突然、車が止まり、男が写真を撮り始めた。不安で足がすくむ女児。情報はすぐ学校、地元住民に。住民の1人が駆けつけた時には車はなかった。
「土地売買のため写真を撮っていただけかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも、地域が子どもの不安を感じ取れる目や耳になっていることが大事なんだ」。富雄地区子ども安全対策協議会の安達孝雄会長(72)は話す。
この地区では約1年前、小学1年の女児(当時7歳)が下校途中に行方不明となり、殺害される事件が起きた。以来、地域を挙げて「犯罪に強い街づくり」に取り組んできた。地区のあちこちで大人と子どもがあいさつを交わす。事件前は見られなかった光景だ。
保護者やボランティアが付き添う集団登下校も、近隣の小学校が次々と打ち切る中で続けている。「しんどくないと言うとうそになるが、安全に終わりはないから」と地区自治連合会の馬場徹会長(73)。
犯罪学に〈1〉侵入しやすく逃げやすい場所〈2〉見えにくい場所―で犯罪が起きやすいとする「犯罪機会論」がある。これに基づいて、子どもと一緒に危険個所を洗い出すのが「地域安全マップ」。全国の小学校に広がっているが、広島の矢野西小にはなかった。
作成を提唱する立正大の小宮信夫助教授は言う。「マップを作る過程に地域の大人も参加し、連帯感が生まれる。実はこの連帯感が最終目標なんですよ」
◆狙われる通学路
わずか10日の間に繰り返された下校中、通学路での悲劇。「これまで通学路は交通事故対策がメーンだった。不審者対策も考えたい」と、広島で犠牲になった木下あいりちゃんの通っていた矢野西小の竹中幸子校長。大阪の校内児童殺傷事件(01年)以降、全国で子どもの安全をめぐる議論が高まったが、またも小さな命を守りきれなかった。
10月初め、奈良市・富雄地区の空き地。1人でいた小2女児のそばに突然、車が止まり、男が写真を撮り始めた。情報はすぐ学校、地元住民に。住民の1人が駆けつけた時には車はなかった。「土地売買のため写真を撮っていただけかもしれない。でも、地域が子どもの不安を感じ取れる目や耳になっていることが大事なんだ」と富雄地区子ども安全対策協議会の安達孝雄会長(72)。
この地区では約1年前、小学1年の女児(当時7歳)が下校途中に行方不明となり、殺害される事件が起きた。以来、地域を挙げて「犯罪に強い街づくり」に取り組んできた。
学校の安全対策に取り組む文部科学省の担当者は「学校の力だけでは限界がある。地域も巻き込んで、やれる対策はすべてやっていかなければ…」。同省は登下校時などの子どもの安全対策を地域ぐるみで進めるため、本年度予算に7億5000万円を計上した。
学校の通学路などで警備に携わる「スクールガード」を養成。防犯の専門家や警察官OBらが定期的に巡回して警備の改善点などを指導する。子どもを狙った最近の事件から、学校に防犯カメラを設置し、児童生徒に防犯ブザーを持たせるだけでは、安全対策として不十分なことが浮き彫りになっている。
2005年12月03日15時15分