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遺留品に犯人の指紋なし 手袋の使用濃厚
広島市安芸区矢野西二丁目、市立矢野西小一年木下あいりちゃん(7)の殺人・死体遺棄事件で、犯人が遺棄現場近くに捨てたあいりちゃんのランドセルと、それを入れていた紙のごみ袋に犯人の指紋が残っていなかったことが二十八日、広島県警の捜査本部の調べで分かった。他の遺留品からも犯人の指紋は検出されず、犯人がすべて手袋をして遺体や遺留品の遺棄などをしていたことが濃厚になった。
調べでは、ごみ袋はランドセルが外から見えないよう口を手で絞った状態で現場から約四百メートル離れた植え込みに捨ててあった。袋は新しく、絞った部分などに指紋はなかった。ランドセルの中にはあいりちゃんが通学途中にかぶっていた帽子も入っていたが、開閉の留め具にも犯人の指紋はなかったという。
これまでの調べで、あいりちゃんを押し込んだ段ボール箱には複数の指紋があったが、犯人に結びつく有力なものは確認されていない。封をするために使われたビニールテープと箱の中の使い切っていないテープ、チョコレートの包み紙にも犯人の指紋は残っていない。テープなどからは手袋のような痕跡が見つかっている。
県警は犯人が遺体を遺棄してランドセルなどをごみ袋に入れて捨てる一連の犯行で常に手袋をしていたとみて詳しい鑑定を進める一方、衣服などに付着物がないか分析を進めている。
また、テープは県内に本社があり、各地に展開している百円ショップで販売されていることも分かった。現場近くにも店舗があり、犯人が購入した可能性もあるとみて調べている。
あいりちゃんは二十二日午後零時半すぎに一斉下校。同校から約五百メートル離れた矢野交番付近で同級生が最後に目撃した。交番前を通過したのは零時四十分ごろとされていたが、子どもの歩き方などを考慮すると当初の見込みより五〜十分程度遅い可能性が高い。
県警は交番から約二百メートルの矢野西四丁目の現場付近までの短いエリアで、極めて短い時間帯に犯人と出会い、事件に巻き込まれた可能性が高いとみている。
中国新聞'05/11/29