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コンロ、物入れに隠す 広島女児殺害
ペルー人送検、衣服の汗DNA一致
広島市安芸区で下校途中の市立矢野西小一年、木下あいりちゃん(7つ)が殺害された事件で、逮捕されたペルー人、フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)が、遺体を入れた段ボール箱のガスコンロを処分しようとした可能性が高いことが一日、海田署捜査本部の調べで分かった。同容疑者は「ガスコンロは購入したが、箱は事件当日の朝に捨てた」として容疑を否認しているが、捜査本部は、事件の重要な物証の隠滅を図ろうとしていたとみて、同容疑者を追及している。
また、あいりちゃんの衣服などについていた微量の汗などの遺留物と、ピサロ・ヤギ容疑者の身辺で採取した照合用試料のDNA型が一致したことも判明した。
調べでは、ピサロ・ヤギ容疑者は十一月一日、あいりちゃんの通学路沿いにあるアパートに引っ越し、二階の一室に入居した。その数日前の十月末、広島県東広島市の量販店で家庭用プロパンガスコンロとガスホースを一緒に購入した。
ところが、捜査本部が三十日、ピサロ・ヤギ容疑者の部屋を現場検証した際、台所に設置されているはずのガスコンロは外されており、アパート内の物入れの中に隠されているのが見つかったという。
ピサロ・ヤギ容疑者のアパートから約百メートル離れた空き地で遺体を入れた段ボール箱が発見されて以降、警察がコンロの購入者の割り出しを急いでいることが連日報道されたことから、捜査本部は、同容疑者が処分しようとしたとみている。
ピサロ・ヤギ容疑者は接見した弁護士に対し、コンロの購入を認めた上で「箱は事件当日の午前七時三十五分ごろ、箱の中にゴミを入れて近くのゴミ捨て場に捨てた」と説明している。
一方、あいりちゃんの制服などには首を絞められたときについたとみられる汗の乾いた跡などがあった。鑑定の結果、ピサロ・ヤギ容疑者の身辺捜査の過程で入手した試料と、DNA型が一致、同容疑者の犯行と断定した。あいりちゃんの制服には目立った汚れがないことから、捜査本部は、室内に連れ込み、あいりちゃんの首を絞めて殺害しようとした際に付着したとみている。
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海田署捜査本部は一日午前、殺人と死体遺棄容疑でピサロ・ヤギ容疑者を送検した。
(産経新聞) - 12月1日15時17分更新