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「総研」が木村建設に経営指導、コスト削減で利益追求
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051130i301.htm
強度偽装
耐震強度の偽装問題で、29日に開かれた衆院国土交通委員会の参考人質疑では、多くの強度偽装マンションを設計、施工していた木村建設(熊本県八代市)と、東京の経営コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」の関係についても取り上げられ、木村建設が総研の経営指導を受け、東京支店を総研所有のビルに入居させていることなどが明らかにされた。
読売新聞の調べでは、総研は東京都千代田区平河町に本社を構え、ビジネスホテルの開業指導を中心に建設業者向けの経営相談を専門的に行ってきた。関係者によると、主に地方の中小業者を指導。10階程度のホテルを半年で建設する工法を提唱し、タイルなどの材料を海外メーカーから安く買ってコストダウンを図る指導が売り物という。
所長でゼネラル・マネージメント・コンサルタントの内河健氏は、建設業界で「歯にきぬ着せぬ物言いで利益追求を語る業界のカリスマ的存在」(業界関係者)とされ、業者を対象に各地でセミナーを開いている。
木村建設東京支店が入る新宿区のビルは、総研が所有。木村盛好社長(73)の妻が社長を務め、「京王プレッソイン五反田」「パークイン平塚」など9件の偽装物件の設計を手掛けた「平成設計」の本社は、東京・神田の総研本店に同居しており、総研のホームページや役員の名刺には、平成設計が「関連企業」として明記されている。
今年8月に刊行された木村社長の評伝的な書籍の中でも「成長のきっかけになったのは内河氏との出会い」などと記されており、二人三脚ぶりがうかがえる。
また、総研は、ビジネスホテルの設計で偽装がわかった京王電鉄をはじめ、各地で偽装の疑いが持たれている複数のホテルの開発・施工会社の指導も手掛けたとされる。28日に偽装が確認された奈良県大和郡山市のホテルの建築主は、総研の関連企業「総研ビー・エイチ企画」だった。
29日の参考人質疑で木村社長は、総研と内河所長の名前のほかは、「内河所長とは1年以上会っていない」とだけ発言。総研の総務担当役員は、読売新聞の取材に「平成設計は関連企業だが、下請けの姉歯建築士のことは全く知らなかった。木村建設も3年ほど前まで経営指導していたが、今は直接の関係はない」としている。
(2005年11月30日8時42分 読売新聞)