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<広島小1殺害>事件の鍵、半径300m内に
事件の鍵は半径約250〜300メートル内に――。広島市安芸区の小学1年、木下あいりちゃん(7)の殺人・死体遺棄事件で、あいりちゃんの最後の目撃は、あいりちゃんが入れられていた段ボール箱の発見現場から東に約200メートルの通学路との分かれ道付近だった。そこから延びる1本の小道は入り組んだ細い路地で、登下校の児童もあまり通らない。あいりちゃんはそこを通ったのだろうか。犯人は土地勘のある人物の可能性が高い。段ボール箱とランドセルの発見現場の間は約500メートルで、この分かれ道はほぼ中間点。捜査本部は、分かれ道を中心に半径250〜300メートルのエリアを集中捜査している。
●最後の目撃
「お帰り、お帰り」。顔見知りの女性が児童3人に声をかけた。矢野西小学校から西に約200メートルのところにある矢野西保育園近くの路上。3人は、下校途中の男児2人とあいりちゃんだった。「あの人、いい人だね」。あいりちゃんが男児と言葉を交わした。
男児2人がふざけ合ううち、あいりちゃんが先を歩く形になった。分かれ道の手前数十メートルまできて、2人は先を歩いていたはずのあいりちゃんの姿が、そこから先の通学路にないのに気付いた。通学路を通らず、分かれ道を左に曲がった小道は、今回の事件で段ボール箱が置かれた空き地につながっていた。
●人通り少なく
この小道の周囲には、石垣のある古い旧家などが並ぶ。車1台がやっと通れる幅で、その先は上り坂になっている。車の通りもほとんどない。
道の南側に連なる民家の裏はすぐ山になっている。さらに細い路地に入って山の方に上ると、人目につきにくい墓地もある。
この小道は同小の通学路ではなく、あいりちゃんが住む地区の児童にとっては遠回り。あいりちゃんがこの道を選んだとすれば、なぜなのか。県警捜査本部は、段ボール箱が置かれた現場になかった右の靴下や事件につながる遺留品捜しに裏山にも入っている。
●狭いエリアで何が
あいりちゃんがひざを曲げた形で横向きに押し込まれていたガスコンロ用の段ボール箱は、黒いガムテープで何重にも封がされていたが、空き地に無造作に置かれていた。空き地は住宅横の細い路地の脇にあり人目につきにくい。小道から一段下がった形で、通行人からはさらに死角だ。
この空き地は分かれ道から西に約200メートル。一方、ランドセルが捨てられていた茂みは東に約300メートルのところ。あいりちゃんの足取りは分かれ道付近で途絶えたまま、行方が分からなくなった。犯人はどの地点であいりちゃんを連れ去ったのか。この狭いエリアに捜査本部は注目している。(毎日新聞) - 11月24日15時11分更新