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□SBI北尾、著作権侵害疑惑…画家からクレーム|夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/story.html?q=21fuji320060421013&cat=7
SBI北尾、著作権侵害疑惑…画家からクレーム (夕刊フジ)
ソフトバンクグループの美術品売買業「SBIアートフォリオ」が、国内外の作品をネットオークションなどホームページ(HP)上の販売ページに掲載し、掲載を了承していない画家から著作権侵害を指摘されている。同社の代表取締役CEOには、ニッポン放送株争奪戦でホワイトナイトとして一躍名をはせたSBIの北尾吉孝CEO。大株主になった耐震偽装事件の民間検査会社「イーホームズ」には強制捜査が迫っており、北尾氏も何かと頭が痛い?
「所有権は会社にあるだろうが、著作権は画家に帰属する。無断でHP上に掲載し、鑑賞できるようにしているのは明らかに著作権法違反だ。それを有名な北尾氏の会社が組織的にやっていて許されるのか」
同社を通し、オークションサイト最大手「ヤフーオークション」に作品をアップされている若手日本画家は憤る。
SBIアートフォリオは、北尾CEO率いるSBI(ソフトバンクインベストメント)のグループ会社のひとつ。「美術品を資産形成に組み入れた全く新しい美術品金融業務」(HPより)で、「美術品を担保に融資」も行っている。
一方で、「美術品仲介・販売業」も事業内容としており、その一環でオンラインショップとしてネット上のオークションなどで作品を販売している。これまで約3年で約8000人に作品を販売しているが、そこに掲載された画像が著作権を侵害していると指摘されているのだ。
21日現在で518点を扱っている同社の販売ページでは、分野ごとに分類されたページに、作品の小さな写真とともに画家名、作品名、大きさ、価格などが明示されている。作品をクリックすると、解説や画家のプロフィルなども記載された詳しいページが開く。さらに作品を指すと、より大きな画像で作品を見ることができるようになっている。
著作権法に詳しい河原崎弘弁護士によると、これまでの判例でも、入場券の割引券や案内の小冊子に引用された絵画が著作権法違反と指摘されたケースもあったといい、「鑑賞できるほどに拡大できる画像は違法の可能性が高い」と指摘する。
別の弁護士(34)も「どんな作品かを示すために拡大するというのなら、よくお札や切手などであるように『サンプル』と画像にかぶせるなどすべきでは」と話す。
これに対し、同社は「画家にとっても、名が知れ渡る場になっているので、(著作権で)クレームが来たことはない」と強気の反論。「あくまで販売のためで鑑賞のためではない。オークションでは1週間、オンラインショップでも2、3週間で作品を入れ替えているので鑑賞にはならない」との認識を示す。
しかし、前出の画家は「2、3週間どころか、1カ月以上も掲載されているし、格安で販売されるからかえって作品の価値を下げられている」と話し、画家らの間でも評判が悪いという。
著作権・知的財産権にかかわる契約書作成などが専門の大塚法務行政書士事務所の大塚大氏は「ホームページ上の作品の掲載については、専門家や実務者レベル、裁判所でも議論が分かれており、現状はグレーゾーン。今後、ますますこういう事態が発生するのでは」と危惧(きぐ)している。
[ 2006年4月21日12時32分 ]