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□彦麿呂「料理はモノ言わぬ共演者」 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1754725/detail
彦麿呂「料理はモノ言わぬ共演者」
グルメリポーターの第一人者といえばこの人だ。
「海の宝石箱や〜」とか「味のIT革命だ〜」などの名ゼリフは今や彦摩呂(39)の代名詞になっている。が、実はこの人のオリジナルでないことは、あまり知られていない。明石家さんまやダウンタウン、ナイナイなどが「いかにも彦摩呂が言いそうなセリフ」としてモノマネしたのが始まりだったケースが数多い。それだけ、一般にも認知されているということだ。
今の体形からは想像できないが、もともとはアイドル歌手だった。89年に「幕末塾」という10人グループでデビューした。歌ありパフォーマンスあり、分かりやすく言えば「一世風靡」に近いユニットの一員だ。当時に比べると体重は20キロも増えたという。
残念ながらヒットには恵まれなかったが、その後は俳優として活躍している。出演作品を見ると「浮浪雲」(TBS)、「刑事貴族」(日本テレビ)、「白鳥麗子でございます!」(フジテレビ)など。NHKの朝ドラ「ええにょぼ」にも出演していたというから、まずまずの実績だ。
グルメリポーター転身のきっかけをつくったのは事務所の先輩・山田邦子。彼女がレギュラー司会を務める「旅クラブ」(日テレ)という番組で、「彦ちゃん、やってくれない?」と直接頼まれたという。
初リポートは「駄菓子屋」という難しい取材だったが、軽くこなした。以来、冒頭の名ゼリフのほか、「口の中でとろけていく」「肉汁がジュワーと広がる」などのハイテンションのコメントでおいしさを伝えている。今のグルメリポートの原形をつくったと言っても過言ではない。
リポーターの中には「グルメ」と称する割に肝心の箸の持ち方ができていないタレントが多い。しかし、この人の箸の持ち方は完璧だ。「モノをつかむのはなるべく先の方。その方がカメラ映りがいい」というところまでこだわっている。
どうしてそこまでこだわるか。「料理はモノ言わぬ共演者」という彦摩呂の言葉に答えが隠れている。グルメリポーターにとって料理はドラマの共演者のようなもの。心を込めて扱えば、主役の自分を引き立ててくれる。そんな共演者を決してけなしたくはないし、一番おいしそうな姿をお茶の間に見せてあげたい。
その言葉通り、料理たちが彦摩呂を「第一人者」に押し上げている。
【2006年3月3日掲載】
2006年03月06日10時00分