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□真田広之、世界のミフネに並んだ 第48回ブルーリボン賞・主演男優賞 [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1658391/detail?rd
真田広之、世界のミフネに並んだ 第48回ブルーリボン賞・主演男優賞
「第48回(2005年度)ブルーリボン賞」が23日決定、主演男優賞は「亡国のイージス」の真田広之(45)が選ばれた。真田は故・三船敏郎さんに並ぶ最多3度目の主演男優賞。
“世界の三船”に並ぶ快挙だ。「光栄ですね。世界での人気は根強く海外でも『ミフネを知っているのか? ミフネを意識し続けているのか』とよく聞かれる。現場でご一緒させていただいたことはありませんが、大きな影響を受けている。賞の重みを感じています」。昨今の活躍は目覚ましく、この13年間で3度の受賞となった。
受賞作「亡国のイージス」(阪本順治監督)では正義感あふれる先任伍(ご)長を体当たりで熱演。「セリフというよりも、本音を吐く」ような気持ちで演じた。「素養がなければ(芝居のうそは)見抜かれてしまうからね」以前、高倉健から助言された言葉を大事にしている。
今回の吉報は主演の中国映画「PROMISE」(2月11日公開)海外キャンペーン中に聞いた。邦画ファンには寂しい部分もあるが、「ラストサムライ」(04年)以降、海外からのオファーは増すばかり。いま45歳。「数年後が本当の勝負時。切り込み隊長じゃないけれど、50歳までに道なき道をどこまでつくれるか。武者修行です」
受賞者は映画「怪盗ルビイ」(88年)で組んだ小泉今日子、「里見八犬伝」(83年)で共演した薬師丸ひろ子、真田の代表作のひとつ「助太刀屋助六」(01年)のメガホンを執った岡本喜八監督…。ゆかりある人々ばかり。芸歴は約40年になる。「長年の仕事で出会えた大事な仲間。言葉を交わさなくても目を合わせるだけで分かり合える。感慨深いものがありますね」ふつふつとこみ上げる喜びをかみしめるように語っていた。(内野 小百美)
◆真田 広之(さなだ・ひろゆき)1960年10月12日、東京都生まれ。45歳。日大芸術学部映画学科卒。中学1年で千葉真一主宰の「JAC」へ。78年に「柳生一族の陰謀」で映画デビュー。80年「忍者武芸帳・百地三太夫」で初主演。95年「写楽」「EAST MEETS WEST」での報知映画賞主演男優賞を受賞。舞台でも蜷川幸雄演出で「ハムレット」のロンドン公演を成功させている。
◆作品賞は井筒監督「パッチギ!」
「パッチギ!」で96年の「岸和田少年愚連隊」以来、10年ぶりの作品賞に輝いた井筒和幸監督(53)は「ブルーリボンのパッチギ(韓国語で頭突きの意)はキツイよ」と口にした。軟弱な日本映画にパッチギ入れたる―。その一念でメガホンを執ってきた。「いろんな賞もらって、見事、(今までの日本映画を)乗り越えられるような映画ができた。でも今度は賞がおれらにパッチギ入れてるわな」
1968年の京都を舞台に、日本人と在日コリアンの高校生の友情と恋を、マイノリティー(少数派)の視点から熱く描いた作品は、今までの井筒作品の中で最も反響を呼んだ。「地方での後援会付きの上映会もすごいやった。普通、ロードショー終わったら終わりなのに。もっと熱い気分になりたいと思ってる人が多かったんとちゃいますか」
現在は続編のシナリオを練っている。「今度は京都だけでは済まん。日本中出て行くよ」夏には撮影に取りかかる予定だ。(俊)
◆故岡本喜八監督の功労に特別賞
特別賞には昨年2月に亡くなった故・岡本喜八監督(享年81歳)が、スタッフ賞には「運命じゃない人」の脚本を担当した内田けんじ監督(33)に贈られた。
岡本監督は「日本のいちばん長い日」など39本を監督。みね子夫人と二人三脚で映画に生涯をささげた功績をたたえての賞。みね子夫人は「喜八も、天国の仲間たちと喜びの声を上げているでしょう」と喜んだ。
内田監督は「作品賞に」と推す声も多かった新進気鋭の監督。「小規模ながらまさにスタッフ、キャストが一丸となり、素晴らしいチームとなって製作した作品です。こんな小さな映画が…」と感激していた。
2006年01月24日08時15分