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□寺山修司の伝説的なラジオドラマがCDで復活 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1651171/detail
寺山修司の伝説的なラジオドラマがCDで復活
あの寺山修司がCDになって帰ってくる――アングラ文化の象徴ともいうべき劇作家・寺山修司が初期に手がけたラジオドラマ12作品が、8枚組CDとして発売された。いずれも、国際的なコンクールや芸術祭賞を受賞した伝説的な作品ばかりだ。
きっかけは、まもなく定年を迎える団塊世代が主導する「70年代ブーム」。
コロムビア、テイチクなど7社合同企画によるグループサウンズ誕生40周年記念コンピレーションアルバム「JAPANESE ROCKIN’ PSYCHE & PUNK ’65〜’71」が好調にセールスを伸ばし、日活ニューアクション映画や昭和歌謡が人気を呼ぶなど、時ならぬ「60〜70年代ブーム」が起きている。この中で目をひくのが、キングレコードによる寺山修司生誕70周年企画。
「差別語表現や著作権問題など、過去の名作を復刻するのは困難が伴うのですが、今回は関係者の協力を得て、当時の音源をそのままノーカットでCD化することができました」(担当者)
子供たちによる社会への反乱を描いた「大人狩り」(60年)は革命を扇動するものとして、寺山が公安委員会の取り調べを受けるなど、社会的な事件となった作品。
また、SKDスター・九條映子と寺山が結婚前に恋人同士の役で出演し、隠しマイクで2人の一日を追った「いつも裏口で歌った」(61年)は脚本家・倉本聰がニッポン放送ディレクター時代に制作し、ドキュメンタリー・ドラマの草分けとなった作品。
放送から40年以上経つが、今でもその実験精神は輝きを失っていないばかりか、昨今のドラマが失った“毒”があふれている。
「お子さまランチ」のようなTVドラマに食傷気味のサラリーマンは寺山のラジオドラマに耳を傾けてみるのもいいだろう。
【2006年1月18日掲載】
2006年01月21日10時00分