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□映画・ドラマ・CMから学ぶクラシック入門 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1638597/detail
映画・ドラマ・CMから学ぶクラシック入門
最近、若い世代を中心にクラシック音楽がブームだ。ダイジェスト版CDがバカ売れし、「のだめカンタービレ」などマンガも大人気。「クラシックなんて全然わかんねぇ〜」という人も、ちょっとは知っておいた方がよさそうだ。そこで、にわか仕込みにピッタリなのが、ドラマやCMに使われたり、ポップスなどでカバーされた、どこかで聞いたことがある曲を覚えておくこと。ここで紹介する曲くらい知っておけば、若い女性の前で恥をかかずにすむぞ!
●あの主題歌もBGMもクラシック曲だった
映画やドラマ、CMで耳にしたクラシック曲。メロディーは覚えていても原曲はわからない、なんてことも多い。
たとえば、誰もが「2001年宇宙の旅」のテーマ曲として覚えているのは、シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」。ニーチェの哲学的著作をヒントに作られた曲だ。映画「地獄の黙示録」の、戦闘ヘリが大量爆撃する有名シーンで大音量で流れていたのは、ワーグナー「ワルキューレの騎行」。ワルキューレとは北欧神話に登場する半神のことで、「戦死者を選ぶ者」という意味なのだとか。
ドラマ「白い巨塔」のエンディング曲「アメージング・グレース」は、18世紀の聖職者ジョン・ニュートンが作詞した賛美歌(作曲者は不明)。「西部警察」の松田刑事の殉職シーンで流れるのは、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の2曲目だ。
ドロドロの愛憎劇「牡丹と薔薇」の主題歌「涙のアリア」は、ヘンデルの「私を泣かせてください」というオペラ曲。曲名からして「牡丹と薔薇」にはうってつけか。
テレビCMでは、古くは文明堂の「カステラ一番、電話は二番〜♪」が、もとはオッフェンバック「天国と地獄」という曲。現在放送中のスタッフサービス「おお人事」シリーズのオーケストラ曲は、チャイコフスキー「弦楽セレナード第1楽章」だ。本上まなみ出演の養命酒CM「しみ込む生薬編」では、フリース「モーツァルトの子守歌」が使われている。
医薬品CMにはクラシックが多く、「太田胃散A」はショパン「24の前奏曲第7番イ長調」、武田薬品の水虫薬「スコルバダッシュ」に使われているオペラ曲は、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の中の「誰も寝てはならぬ」だ。確かに、水虫がひどいとなかなか寝つけない?
●ポップスに生まれ変わったクラシック曲
一昨年、ホルストの組曲「惑星」の「木星」に歌詞をつけた平原綾香「Jupiter」が大ヒットしたが、他にもポップスになったクラシック曲は山ほどある。
92年に嘉門達夫が「チャラリ〜鼻から牛乳〜♪」と歌い上げた曲も、もとはバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」だ。さらにさかのぼれば、62年ザ・ピーナッツ「レモンのキッス」も、原曲はポンキエッリのオペラ曲「ジョコンダ」の中の「時の踊り」。彼女らはベートーベン「エリーゼのために」をベースにした「情熱の花」もヒットさせている。実は、先日急逝した本田美奈子も、「ジュピター」のタイトルでホルストの「木星」を歌っている。
洋楽では、エルビス・プレスリーの大ヒット曲「好きにならずにいられない」が、実はマルティーニ「愛の喜び」をアレンジしたもの。ポップスの世界で大人気なのは、パッヘルベル「カノン」。山下達郎「クリスマス・イブ」のように間奏などで使われたものも含めれば、邦楽だけで40曲近くあるとか。
●入門編のダイジェスト版CDがバカ売れ
いかに有名曲でも、タイトルがわからなければCDを探すのもひと苦労。そんな人にオススメなのが、東芝EMI「ベスト・クラシック100」だ。ビバルディ「四季・春」やベートーベン「運命」などの有名なフレーズ部分を1曲あたり数分程度収録。計100曲の6枚組で、価格は何と3000円! ピアノ曲編やモーツァルト編もあり、「1万枚売れればヒット」ともいわれるクラシック業界で昨年11月には計100万枚の販売を記録した。
同じく昨年25万枚を売り上げたユニバーサル「どこかで聴いたクラシック ベスト101」シリーズは、ドラマや映画、CMなどで耳にしたことがある曲ばかりを収録した6枚組でやはり3000円。曲が使用された映像作品のタイトルも併記されているのでウンチクを知るにはもってこいだ。こちらも、ピアノ曲編とモーツァルト編、バイオリン曲編がある。
今年はモーツァルト生誕250周年。各シリーズのモーツァルト編は要チェックだぞ。
【2006年1月14日掲載】
2006年01月17日10時00分