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「為替」 過去最大の米貿易赤字でドル売り加速116.71円まで急落/ニューヨーク外国為替市場概況
「過去最大の米貿易赤字でドル売り加速116.71円まで急落」ニューヨーク概況
2005年12月15日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:43JST 「過去最大の米貿易赤字でドル売り加速116.71円まで急落」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、欧州勢からもポジション調整のドル売りがみら
れ、ドル・円は118円50銭以下でストップロスをつけ118円76銭から118円30銭まで下
落、ユーロ・ドルは1.2012ドルから1.2052ドルまで上昇し、ポンド・ドルは1.7752
ドルから1.7810ドルまで上昇した。その後、イギリスの11月失業者数の増加が予想
より多く、8-10月平均所得伸び率が予想を下回ったことを受けてポンド売りが強ま
り、ポンド・ドルが1.7687ドルまで下落、ユーロ・ドルも1.2010ドルまで下落し、
ドル・円は118円65銭まで反発した。ユーロ・円は142円71銭から142円39銭まで弱含
みに推移、ドル・スイスは1.2811フランから1.2852フランで取引された。
【経済指標】
英・11月の失業者数増減:前月比+10500人(予想+8000人、10月+12100人)
英・8-10月の平均所得伸び率:前年比+3.6%(予想+3.9%、7-9月+4.1%)
中国・11月の原油輸入量:1033万トン(前年比-7.1%)
【要人発言】
独キリスト教民主同盟(CDU)
「財政赤字の穴埋めに向けた金準備の売却に反対」
仏中銀11月企業調査
「2005年第4四半期の仏経済成長率は前期比+0.6%の見通し(前回調査+0.5%)」
「2005年通年の仏経済成長率予想は1.6%で変わらず」
「11月企業景況指数は106(10月102)」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:118円49銭、ユーロ・ドル:1.2020ドル、ユーロ・円:142円42銭、ポン
ド・ドル:1.7720ドル、ドル・スイス:1.2833フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米貿易赤字の過去最大額の大幅更新
をきっかけに売りが強まり、「米利上げ最終局面に入った」との思惑に伴うファン
ド筋のキャリートレードを取り崩す動きも売りに拍車をかけて118円49銭から116円
71銭まで急落した。東京時間の高値から3円50銭以上下落したことで割安感が強まり
117円40銭前後まで買い戻されて引けた。
ユーロ・ドルは貿易赤字発表後に一旦1.2062ドルまで上昇するがファンド筋のユー
ロ・円絡みの売りに押されて1.1988ドルまで反落し、1.2000ドル前後で取引を終え
た。ユーロ・円は米ファンド筋のキャリートレード絡みの売りで142円42銭から140
円17銭まで下落した。ポンド・ドルは1.7772ドルから1.7706ドルまで下落した。ド
ル・スイスは一旦1.2776フランまで下落した後に1.2838フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は3日ぶりに反落。本日発表された原油在庫が150万バレル減少見通しに対
して89万バレル増加と、予想外の増加となった事から売りが先行した。原油相場は
月初から昨日までに7%以上上昇していた事もあり、本日の在庫統計をきっかけに投
機筋などの利食い売りが強まったようだ。ただ、米北東部の厳しい気候の継続やGS
による「向こう4-5年間は“超上昇(Super-Spike)”相場が続く」との強気見通し
などを受けて買い意欲が強く、下げ幅は限られた。NYMEX原油先物価格(1月限)は
じり安を続け、結局60.85ドル(前日比0.8%安)で引けた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、米FOMC声明が変更され、米日銀短観が本年最高水準とな
り、米貿易赤字が過去最高水準に拡大した事を受けてファンド筋のキャリートレー
ドを手仕舞う動きが強まり円は急上昇している。この動きを受けたオプション市場
での変動率は軒並み上昇、1週間物は9.000%から10.5%、1ヶ月物は8.200%から
8.950%、3ヶ月物は8.225%から8.675%、6ヶ月物は8.225%から8.425%へそれぞれ
急上昇している。
一部では110-112円までの下落もありうるとの観測など円先高観が強まっており、リ
スクリバーサルでは円コール買いが活発。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.400%から+0.705%、3ヶ月物は+0.500%から+0.900%、6ヶ月物は+0.625%から
+0.912%、1年物は1.050%から1.200%へそれぞれ拡大している。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。昨日のFOMC声明を受けて長期金利が低下したことが好感さ
れて、S&P500指数は4年半ぶりの高値を更新した。ただアップル(AAPL)の投資判断引
き下げを受けてハイテクセクターは軟調推移となった。セクター別では、耐久消費
財アパレルや家庭用品パーソナル用品が上昇する一方で、素材や不動産が軟調に推
移した。ハネウェル(HON)はアナリストの事前予想に一致する2006年度業績予想を示
して上昇。アンテオン・インターナショナル(ANT)はゼネラル・ダイナミクス(GD)か
らの買収提案を受けて急騰した。一方アップル(AAPL)はバンクオブアメリカやベア
スターンズが株価水準が割高だとして投資判断を引き下げたことで3.9%安となっ
た。ダウ構成銘柄では、カンタス航空から115機の新型旅客機受注を発表したボーイ
ング(BA)が上昇した。結局ダウは59.79ドル高の10883.51、ナスダックは2.41ポイン
ト安の2262.59で取引を終了した。
【経済指標】
カナダ・10月の貿易収支:+72億加ドル(予想+65億加ドル、9月+70億加ドル)
米・10月の貿易収支:-689億ドル(予想-630億ドル、9月-660億ドル←-661.1億ド
ル)
対中国:205.2億ドル(前月比+2.0%)、EU:121.3億ドル(同比+19.6%)
日本:73.5億ドル(同比+14.8%)、カナダ:80.9億ドル(同比+9.6%)
OPEC諸国:94.1億ドル(同比+4.0%)
米・11月輸入物価:前月比-1.7%(予想-0.5%、10月+0.3%←-0.3%)
米・11月輸出物価:前月比-0.9%(予想+0.2%、10月+0.6%)
米・週次の原油在庫統計
原油在庫:前週比+89万バレル(予想-150万バレル、前回+272万バレル)
ガソリン在庫:同比+177万バレル(予想+100万バレル、前回+274万バレル)
蒸留油在庫:同比-9万バレル(予想+60万バレル、前回+274万バレル)
【要人発言】
スノー米財務長官
「インフレは引き続き警戒が必要」
「原油価格はいずれ落ち着くと見ている」
「米国経済は非常に弾力性がある」
「中国の人民元改革は進行中だが、人民元追加切り上げなどの正確な時期はわから
ない」
「政府歳入は好調であるが歳出に問題がある」
「連銀の向かっている方向は正しい」
「外国投資家の米債権保有に関する懸念は無い」
グリーンスパン米FRB議長
「G-7各国にとって2005年は挑戦の年となった」
「信頼は経済システムを円滑に進める」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 118.38 118.76 116.71 117.41
ユーロ・ドル 1.2014 1.2062 1.1988 1.1997
ユーロ・円 142.47 142.71 140.17 140.84
ドル・スイス 1.2828 1.2852 1.2775 1.2821
ポンド・ドル 1.7791 1.7811 1.7687 1.7724
株式市場:
NYダウ 10821.32 10919.77 10820.32 10883.51
ナスダック 2262.37 2270.44 2254.44 2262.59
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.724 4.662
米国債10年物 4.519 4.460
先物市場:
NY金先物 515.0 517.2 508.5 509.5
NY原油先物 61.30 61.75 60.80 60.85
シカゴ日経平均先物 15490 15490 15300 15365
(フィスコ) - 12月15日7時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051215-00000002-fis-brf