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□里谷 公然わいせつ否定 [スポーツニッポン]
http://sports.livedoor.com/other/other/detail?id=2057758
里谷 公然わいせつ否定
決意に満ちた表情だった。スキー用具を抱え、黒い服を着込んだ里谷の顔は勝負師そのもの。「私には3戦しかないですから」と話したように、照準は12月13日のW杯フランス大会、同18日のドイツ大会と来年1月7日のカナダ大会。そこで表彰台に立ち、トリノ切符を獲得するために“みそぎ”を済ませた女王が日本を後にした。
出発直前、里谷の激白は一連の騒動の謝罪から始まった。六本木のクラブで泥酔し、店員に暴行した事件(起訴猶予処分)について「モーグルをしたいと思っている人の夢を壊した。(店員と)もみ合いになって警察に連れていかれたことは事実」と猛省した上で、報じられた公然わいせつについては「していない」ときっぱりと否定した。
騒動を起こしたことで3月の世界選手権を辞退し、代表チームから外れた。さらに、夫との離婚も重なったことで眠れない日々が続いた。誹謗(ひぼう)中傷は家族にも及び、4月には「モーグルを辞めようと思った」と引退を覚悟したことを明かした。
そんな時、励ましてくれたのが北海道東海大時代の友人やモーグル仲間だった。野球部やバレー部、体操部出身の友人からのメール、モーグル選手からの温かい電話には「涙がこらえきれなかった」という。自分を見つめ直し「気持ちに正直になった」ことで、5月には競技への意欲が再燃。カナダや日本国内で個人合宿に打ち込んだ。
そして着手したのがトリノ用の必殺技である新エア「バック・フルツイスト」だ。後方宙返り1回ひねりという、女子モーグルでは誰も成功していない大技。これが決まれば表彰台が現実になる。
「出遅れたこと、そして新技ということで不安はあるけど、後悔だけはしたくない」。強い気持ちを取り戻した里谷は闘志を胸に秘めながら機上の人となった。
<里谷と一問一答>
――騒動について。
「応援してくださった人に迷惑をかけた。モーグルという競技を背負っていたことが分かった」
――事件発覚後の気持ちは?
「友だちが(公然わいせつを報じる)新聞を、スタンドからまとめて買い取ってくれたりした。ほおがけいれんするほど悩んだし(激励には)涙がこらえきれなかった」
――競技への思いは?
「辞めようと思ったが、自分自身の気持ちに正直になったら辞めるという思いは消えた。12月の復帰戦では緊張しないと言いたいが、今は不安が大きい」
――五輪について。
「普段の大会では勝ちたいという気持ちが強いけど、これまで、五輪の前になると無心になることができた。五輪で失敗すると取り返しがつかないし、後悔だけはしたくないと思っているから」
――個人コーチと新技について。
「スティーブ(フェアレン)はいいコーチ。まじめに燃えるタイプで、私を勝たせたいと思ってくれる。94年からのつきあいで、けんかもするけど。新技はバック・フルツイストで、夏にハワイで行ったトランポリン練習で取り組んだ」
スポニチ(2005年11月13日06:01