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11/10 07:40 豪華ホテル、オフィス続々 ブーム後の自立が課題
壁がはがれ、窓枠がさびきった旧ソ連時代の集合住宅が連なるサ
ハリンで、異彩を放つ高級ホテル「メガパレス」。州都ユジノサハ
リンスクに建設中の十階建て大型ホテルは、十二月の開業に向け工
事も大詰めだ。
韓国系ロシア人の男性建設作業員(52)は「三、四年前から道
路やホテル、アパート建設の仕事が増えた。給料も上がって生活は
かなり変わった」と笑顔を浮かべる。
▽好景気で急変
開発に沸くサハリンでは、ビジネス客目当ての豪華ホテルやマン
ション、オフィスビルなどの建設ラッシュが続く。
赤い屋根が目印の二十四時間スーパー「マガジン・ペールブイ」
(一番目の店)の店内には、生鮮食品から酒、カップめん、ベビー
用品などあらゆる商品が並ぶ。「六、七年前とは比べものにならな
いほど物であふれている」。日本の現地駐在員は急速な変ぼうぶり
に驚く。
北海道の分析によると、サハリンプロジェクトの関連事業に対す
る海外からの直接投資は二〇〇四年、約三十三億ドル(約三千八百
億円)とロシア全体の約35%を占めた。〇五年度の州政府の歳入
は、税収の大幅増で前年度を25%も上回る見通し。今年七月時点
の平均賃金は約一万六千ルーブル(約七万円)と四年前の三倍に上
昇。好景気を裏付けるデータが並ぶ。
▽バブル後を模索
ただ、駐在員らからは「バブルに近い」との声や、開発が一段落
すれば「ゴールドラッシュ後のような、寂れた街になるのではない
か」との懸念も出ている。
サハリン州政府の代表団は昨年、札幌市のスキー場などリゾート
施設の視察に訪れた。自然や気象、豊富な水産資源など条件が似て
いる北海道を手本に、観光面を充実させたいとの狙いがあるという
。開発ブーム後をにらみ、州経済をどう自立させるのか、サハリン
の模索が始まっている。(ユジノサハリンスク共同=宮崎理沙)
20051110 0740
[2005-11-10-07:40]
11/10 07:40 サハリン
サハリン ロシア極東の州で人口約53万人、州都はユジノサハ
リンスク。天然資源と水産物が豊富。1905年から第2次世界大
戦まで北緯50度以南は日本領で樺太と呼ばれていた。北方領土を
含む千島列島(クリール諸島)の管轄州。
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[2005-11-10-07:40]