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読売新聞からhttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20051104i103.htmより引用
三島由紀夫10代の未発表短編、来月刊行の全集に収録
今月25日に没後35年を迎える作家・三島由紀夫(1925〜70)が、10代で書いた短編小説5編などが、大量の未発表原稿の中から新たに確認された。
12月刊行の新潮社刊「決定版 三島由紀夫全集」補巻で初めて公表される。
三島由紀夫文学館(山梨県山中湖村、佐伯彰一館長)に、三島家から移管された資料の中に含まれていた。老日本画家を主人公にした「冬山」や、「神官」などと題された5編は、いずれも三島が学習院中等科在学中の10代前半から半ばに書いたとみられ、原稿用紙数枚から十数枚。新潮社全集担当者によると、「作文として書かれたが、小説としての構造を十分備えており、早熟の天才ぶりがはっきり見てとれる」と、全集収録に踏み切ったという。
このほか創作ノート16点、後年の書簡54通などの未発表史料が補巻には収録される。創作ノートには、初期の長編「盗賊」や、中期を代表する「禁色」に関する発想が記されたもののほか、三島が就職試験に失敗したてん末をユーモラスにつづったメモも含まれる。
同性愛と切腹をテーマにし、別人名義で雑誌に発表された「愛の処刑」(60年)の三島によるオリジナル原稿が、三島と親交のあった作家・中井英夫の遺品から見つかった。三島の自筆と確認されたことから補巻に収録される。
(2005年11月4日13時47分 読売新聞)