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http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20051031et0a.htm
東京タワーの完成、長嶋茂雄の巨人軍入団(いずれも昭和33年)など、夢と希望にあふれていた昭和30年代。郷愁を誘う“よき時代”に暮らした庶民を人間味たっぷりに描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が、11月5日から全国東宝系で公開される。
当時の商品パッケージが復刻されたり、30年代をテーマにした施設などに人気が集まるなど昭和ブームが続いている中での上映だ。
原作は西岸良平さんの漫画「三丁目の夕日」。コミック本はこれまでに約1400万部が販売されている。映画では、吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、三浦友和らが「夕日町」に暮らす住人を個性豊かに演じる。家庭に入り始めたテレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」や、近所の家に押しかけて見たプロレス中継など、当時の光景も見事によみがえる。
厳しくて頑固な父、いつも優しくかばってくれた母、あるいはわんぱくで手を焼いた息子、泣き虫だった娘……と、見る人一人一人の思い出に語りかけてくる作品だ。悲しい涙ではなく、ジーンと心が熱くなって流れる後味の良い涙。人との温かい触れ合いがあったあのころの、今は心の奥にしまってある「思い出」の宝箱をちょっと開けてみたくなる。
(2005年10月31日 読売新聞)