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http://www.foreignaffairsj.co.jp/archive/detail/200610.htm
■「輸入石油依存に派生する外交的制約を克服するには」
―消費の削減、使用効率の改善、代替燃料へのシフトを―
元米国防長官 ジェームズ・R・シュレシンジャー
米外交問題評議会非常勤シニア・フェロー デビッド・G・ビクター
元米エネルギー省副長官 ジョン・ドイッチ
最近公表された石油と安全保障に関する米外交問題評議会(CFR)タスクフォース・リポートについて議論するミーティングで、米国防長官、米エネルギー省長官を務めた経歴を持つジェームズ・R・シュレシンジャーは、輸入石油への依存からくる外交政策上の制約が大きくなってきていることに警鐘を鳴らす。また、元エネルギー省副長官のジョン・ドイッチは、セルロースを原料とするバイオ燃料は数十年のうちには実用レベルでの利用をかなり期待できるし、原子力エネルギーの利用も有望だと指摘する。世界の石油依存体質に出口はないのか。原油高騰による国際政治・経済への影響と、バイオ燃料、エタノールなどの代替エネルギー源の可能性を検証する。
原油の高価格はもはや避けらないが、ある意味では必要でさえある。原油の高価格は供給を増やし、需要の伸びを穏やかなものへと抑えることに加えて、代替燃料部門の技術革新、新技術の開発を促し、原油から他のエネルギー資源への転換を促進するからだ。すでに、デュポン、シェブロンその他の大企業、そして、ベンチャー・キャピタルが支える小企業は、石油や天然ガスから離脱し、代替エネルギーへと移行するための研究を行っている。ここでは二つの例を引こう。一つはセルロースを原料とするバイオ燃料で、数十年のうちには実用レベルでの利用をかなり期待できる・・・(ジョン・ドイッチ/元米エネルギー省副長官)
■新エネルギー資源の誕生
米上院議員 リチャード・G・ルーガー
元CIA長官 ジェームス・ウールジー
いずれは枯渇する石油資源、とくに中東石油への依存は、安全保障、環境、経済のどの側面でみても好ましくない。幸いにも、遺伝子工学の進歩、そして生成技術の発展によって、これまでの穀物エタノールから、遺伝子工学を駆使したバイオマス・エタノールへのシフトが起きつつあり、いずれ石油への依存から離脱するのも夢ではない・・・バイオマスの可能性がみせる全く新しい世界と新エネルギー資源の未来を検証する。<1999年3月号の再掲>
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