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http://www.asahi.com/science/news/TKY200610170169.html
最も重い新元素を生成 米ロの研究グループ
2006年10月17日
米ローレンスリバモア国立研究所は16日、陽子118個を含むこれまでで最も重い新元素の生成に成功した、と発表した。ロシアの原子核合同研究所との共同研究。加速器を使ってカルシウムのイオンを高速で飛ばし、カリホルニウムにぶつけてつくった。米物理学会の専門誌フィジカル・レビューの10月号に研究成果が掲載された。
元素は、原子核中の陽子の数を示す「原子番号」で表記される。研究チームによると、原子番号118の新元素は、ロシアの原子核合同研究所の加速器でつくられた。
昨年2月と6月、カルシウム(原子番号20)のイオンと、カリホルニウム(同98)とを衝突させる実験を実施。その際に生成された粒子が放射線を出しながら崩壊していく過程を詳しく調べ、陽子118個、中性子176個を含む新元素ができていたことを確認した。
新元素が存在した時間は約1万分の9秒。アルファ線(ヘリウム原子核)を出して崩壊し、原子番号116の元素に変わったという。研究チームはこの一連の実験で、原子番号113、114、115、116、118の5種類の新元素ができたとしている。
このうち、原子番号113の元素は、日本の理化学研究所が04年、すでに生成に成功している。
すべての物質を形づくる元素は、原子核が重くなると壊れやすく、放射線を出しながら、より軽い原子核に変わる。
このため、陽子92個を含むウランより原子核が重い元素は、自然界にほとんど存在せず、人工的につくり出されてきた。
名前がついた元素で最も重いのは、原子番号111の「レントゲニウム」で、ドイツ重イオン科学研究所がつくった。
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