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http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc_30&k=2006100600055
2006/10/06-06:15 銀河系中心に巨大ガス流確認=磁場の影響でループ状に−名大
太陽系から約2万8000光年離れた銀河系の中心部付近では、主に水素分子からなるガスが磁場と重力の影響を受け、巨大なループ状の流れを形成していることが、名古屋大大学院の福井康雄教授らの研究グループによる観測で分かった。6日付の米科学誌サイエンス電子版で発表された。
銀河系の中心には巨大なブラックホールがあり、その周りを高圧のガスが取り巻いている。ガスは高温で激しく運動しているが、その原因はよく分かっていなかった。
福井教授らは、名大が南米チリに設置した電波望遠鏡「なんてん」を使い、銀河系の中心付近を比較的広い範囲で観測。中心から約1000光年離れた付近に、高さ約600光年に及ぶ巨大なループ状のガスの流れを見つけた。
さらに、コンピューターによるシミュレーションで、このループが磁場と重力の相互作用によって形成されていることを解明。この仕組みは、太陽の表面で高温のガス(コロナ)がループを形成するのと同じだった。
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