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ちりの円盤や噴き出し確認
「アウトフロー」という現象が確認されたオリオン星雲の一部の画像。赤い部分にちりが分布している(国立天文台提供)
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006091801000356
ちりの円盤や噴き出し確認 星ができる過程、鮮明に
地球から約1500光年かなたのオリオン星雲内で、恒星の形成に必要と考えられている円盤状の構造と、そこからガスが噴き出す「アウトフロー」という現象が、多くの若い星の周囲に存在することを、国立天文台などのチームが18日までの観測で確認した。
北九州市で19日から開かれる日本天文学会秋季年会で発表する。
同天文台の神鳥亮研究員は「星が誕生する場として知られるオリオン星雲内の広い領域で、この種の現象を鮮明にとらえた例はなく、星の進化の解明上で貴重な成果だ」と話している。
若い星の重力に引かれたガスやちりは、その周りを回って円盤状の構造になるが、一部は円盤と垂直方向に噴き出しアウトフローと呼ばれる。残ったちりやガスの回転はアウトフローで弱められるため、中心に降り積もって大きな星に成長するらしい。
同天文台と名古屋大、京都大などのチームは、光がちりで反射した際に出る特殊な赤外線をとらえる装置を開発。南アフリカにある大型望遠鏡に取り付けて昨年12月、同星雲内を観測した。
アウトフローにより周囲のちりやガスが吹き飛ばされ、その縁ではちりなどが壁のようになる。今回は、太陽の約25倍の質量がある若い恒星「IRc2」の両側にそれぞれ、壁が約1光年の長さで延びていることが初めて確認された。
また、質量がごく軽いために恒星にはなれない褐色矮星(わいせい)という星の周囲にも、アウトフローがあることが分かった。
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