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豪雪地帯の残雪を夏場のクーラーに転用する記事をみつけましたので
ご紹介します。おそらくWEB版にはないと思われますので全文転用いたします。
(転用はじめ)
外は三十度を超す炎天下。でも家の中には雪がどっさり。新潟県小千谷市の
会社員Aさん宅(記事では実名だがここでは匿名とします)で涼を届けてくれるのは、
冬の間降り続けた雪だ。毎年二メートル以上が庭先に積もり、これまで解ける
のを春までじっと待つしかない厄介者。山積みの雪が今年から一転、猛暑を
しのぐ自然のクーラーになった。
二〇〇四年の新潟中越地震でAさんの自宅は損壊。三月にできた新しい家の一階に
、設けたのが約三十トンの雪が貯蔵できる部屋だ。断熱材に囲まれ、室温は
常に一〇度以下。中に入るとひやっとする。「雪の部屋」の冷気はダクトを通って
二階の居間に送られる。温度は冷気を取り込む居間のファンの回転数を変えて、
調節できる。
強い冷気を吹き付ける市販のクーラーと比べて体に優しい。消費電力量も試算すると
半分、家計にも優しい。
雪は少しずつ解けながら九月までもつ。雪解け水は、家の隣のハス田の農業用水に
流れもう一度利用される。Aさん宅の建築費は約三千七百万円。うち七百五十万円は
新潟県が補助した。県は地元の大学などと協力し、雪の部屋のある家の電気代や
湿度などを三年間検証し、普及の可能性を探る。復興のまちで雪の新たな利用に
向けた取り組みが始まった。
(転用おわり)
(2006年(平成18年)8月9日(水曜日)日経新聞・神奈川・首都圏経済29面)
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