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http://www.kochinews.co.jp/0608/060805headline05.htm
四万十市周辺でここ数年、本来は熱帯・亜熱帯に生息するトンボやチョウが増加している。周辺で繁殖しているケースもあり、「トンボと自然を考える会」の杉村光俊常務理事は、「地球温暖化の進行と関係があるのでは」と指摘している。
増加が目立つのはアメイロトンボやオオギンヤンマ、チョウのクロセセリ。アメイロトンボは東南アジアに広く分布し、日本では鹿児島県の奄美大島以南に定着している。台風などの強い風に乗り、本県にも数年に一度の割合で飛来していた。
今年は、6月22日に同市内のトンボ自然公園内で初めて確認。飛来個体数も多かった。さらに羽化したばかりの未成熟個体が7月31日と今月2日に園内で1匹ずつ見つかった。
未成熟個体は迷入(めいにゅう)してきたトンボが繁殖した“二世”。これまで昭和48、63、平成11年の3回、旧中村市で“二世”が確認されているが、今年は2週間ほど早く見つかった。
また、オオギンヤンマは東南アジアを中心に広く分布しており、ほぼ毎年飛来。今年も確認されたが、杉村理事は「まだ台風が来ていないことを考えると、2種のトンボは相当近い場所まで分布域が広がり、ちょっとした風でも迷入しているのだろう」と分析する。
九州以南の南西諸島に広く分布するのがクロセセリ。16年7月に本県で初確認されて以来、四万十川流域のあちこちで見られるようになり、定着している可能性が高いという。
杉村理事は「南方系の昆虫が増える一方で、マルタンヤンマなど日本独特の風土を好む種は減っている。トンボを通じて見ると、本県は20年ほど前の鹿児島県並みの気候になっているのではないか」としている。
【写真説明上】クロセセリ
【写真説明下】オオギンヤンマ
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