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http://www.nhk.or.jp/special/onair/060519.html
今、世界で食糧をめぐる“戦争”が進行している。その主役は大豆である。大豆は豆腐、納豆、醤油から食用油、果ては牛や豚など家畜の飼料に至るまで、ありとあらゆる所で日本の食を支えている。しかし大豆の自給率は下がる一方で、今や97%を輸入に依存している。
一昨年、大豆相場は過去30年の最高値を記録、わずか半年で2倍に急騰した。大豆高騰の最大の要因は13億の人口を抱える中国が経済発展に伴い、爆発的に穀物消費量を増大させ、世界の大豆輸出量の40%を買い占めるまでに変貌したためである。増大する一方の大豆需要に応えるため、穀物メジャーが目をつけたのがブラジル、アマゾンの熱帯域である。ブラジルの大豆輸出量はこの10年で急増、今年ついに米国を凌ぎ、世界一の輸出国となると見られている。
その一方で急激な大豆の作付けに伴い、伐採による森林の消失が深刻化。一昨年だけで東京都の12倍の面積が消失した。番組では、“地球最後の食糧基地”南米で繰り広げられる大豆争奪戦を追い、食のグローバル化が私たちに何をもたらそうとしているのか、検証する。
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