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http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060223ddm003040043000c.html
◇ニホンウナギはマリアナ生まれ
生態に謎の多いニホンウナギについて、東京大学海洋研究所のチームがふ化したばかりの赤ちゃんウナギ(仔魚(しぎょ))を世界で初めて大量に発見し、産卵場所を突き止めたと発表した。場所はグアム島近くのマリアナ諸島西方海域。これまで卵からウナギを養殖する技術は確立されていないが、今回の発見により産卵場所の水温など環境を調べることで養殖技術の向上にもつながると期待される。23日付英科学誌ネイチャーに掲載される。
ウナギは世界で18種類いるが、産卵場所は特定されておらず、卵や産卵中の親ウナギも見つかっていない。
今回、同チームは91年の調査記録や海流データ、さらに海底地形図などを分析して産卵場所を推定。05年6月、研究船で調査した。
その結果、ふ化して2日後の赤ちゃんウナギ(5ミリ前後)約400匹を採集することに成功。卵は見つからなかったものの、周辺の海流速度などから産卵場所を突き止めた。さらに、約130匹を遺伝子解析し、ニホンウナギであることを確認した。産卵場所の広さは110キロ×30キロの範囲だった。
チームの青山潤助手(海洋生物学)は「ニホンウナギは赤道付近の海流から黒潮に乗り換えて約3000キロの距離を、日本付近の河口まで回遊してくる。海流にうまく乗るには、厳密に決まった場所で産卵する必要があるのだろう」と分析している。【下桐実雅子】
毎日新聞 2006年2月23日 東京朝刊
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