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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060130-00000016-kyodo-soci
遺伝に関する「メンデルの法則」で、植物が“両親”からそれぞれ受け継いだ性質のうち優勢な一方だけ表れる「優性の法則」の原因の1つを、奈良先端科学技術大学院大の高山誠司教授(細胞間情報学)と東北大などのグループが見つけた。
劣勢な遺伝子が化学変化して働かなくなり、優勢な遺伝子だけが発現する仕組みで、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に30日、発表した。
高山教授らは、カブの仲間の植物で、自分の花粉を受精しないよう見分ける目印となる遺伝子を調べた。すると劣勢な遺伝子で、遺伝子の発現を制御する部分に炭化水素の一種が取り付いて「メチル化」と呼ばれる化学変化が起き、遺伝子の発現を押さえ込んでいた。
優性の法則に関し、これまで一方の遺伝子が壊れているため、もう一方の遺伝子が発現する場合が知られていた。
高山教授は「今回の仕組みが、優性の法則でどれだけ一般的かを調べたい」と話している。
(共同通信) - 1月30日6時7分更新