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CNNからhttp://www.cnn.co.jp/science/CNN200601160010.htmlより引用
「すい星のちり」採取のカプセルが無事着陸 NASA
2006.01.16
Web posted at: 17:16 JST
- CNN
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の無人探査船「スターダスト」が海王星の外側を周回するすい星「ビルド2」の尾から採取した「ちり」が15日早朝(日本時間同日夜)、米ユタ州の米空軍施設に無事届いた。スターダストが上空から落下させたカプセルが、パラシュートで着陸した。NASAは今後、ちりの成分などを詳しく分析する。
カプセルは予定時刻より2分早く、ソルトレークシティーの南西に位置する軍施設内に着陸。NASAは赤外線カメラを使ってカプセルを追跡し、ヘリコプターで回収した。研究チームの責任者、ドン・ブラウンリー氏は「48億キロに及ぶ宇宙の旅を経て、すい星のかけらを持ち帰ることができた。大きな感動を覚える」と語った。
カプセルは今週中に、テキサス州のジョンソン宇宙センターへ運ばれる。採取量などの概要は数日以内に判明するが、分子レベルの分析結果など詳細なデータが得られるのは数年後になる見通し。すい星は約45億年前、太陽系の形成とともに誕生したとみられ、その成分からは惑星の生い立ちを知る手がかりなどが得られることが期待されている。
ブラウンリー氏は「70年代にアポロが持ち帰った月の石からは、現在も興味深い事実が発見されている。この標本も今後何十年間もの間、研究され続けるだろう」と話している。
スターダストは1999年に打ち上げられ、2004年1月にビルド2の尾を横切ってちりの採取に成功した。