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ハッブル宇宙望遠鏡で初めて撮影された北極星の伴星「ポラリスAb」(主星右下の小さな白点)=NASAなど提供
毎日新聞からhttp://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060110k0000e040034000c.htmlより引用
北極星:伴星「ポラリスAb」初撮影 ハッブル宇宙望遠鏡
【ワシントン和田浩明】米ハーバード・スミソニアン天体物理センターは9日、北極星の二つの伴星のうち、主星に近すぎてこれまで直接視認できなかった「ポラリスAb」の撮影に、米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡を使って初めて成功したと発表した。視認が可能になったことで、遠方の銀河までの距離や宇宙の膨張速度をより精密に計算するのに役立つデータの入手に一歩近づいたという。
北極星は、今回撮影されるまで北極星の光を分析して存在が確認されていたポラリスAbと、通常の天体望遠鏡でも観測できるポラリスBの二つの伴星と共に、三重連星を形成している。
同センターなどの観測によると、ポラリスAbと北極星の距離は約32億キロで、約430光年離れた地球からは「直径2.4センチのコインを約30キロ離れて見るようなもの」(同センター)。北極星は2等星でポラリスAbに比べかなり明るいこともあり、撮影は困難を極めたという。
同センターのナンシー・エバンス氏は、今後数年間にわたり伴星の軌道などを観測して主星の質量を確定したいとしている。北極星は「セファイド型変光星」の一種であり、その物理特性の理解は、遠方の銀河までの距離の計算などに役立つという。
毎日新聞 2006年1月10日 10時40分 (最終更新時間 1月10日 13時38分)