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(回答先: はやぶさ、金属弾発射せず…岩石採取出来なかった?(読売新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 07 日 21:35:26)
はやぶさが11月26日に約250メートル上空から撮影した小惑星イトカワ=宇宙機構提供
朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/1207/TKY200512070331.htmlより引用
探査機「はやぶさ」 試料採取は失敗の可能性大
2005年12月07日21時20分
小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は7日、11月26日の着陸時に表面での試料採取はできなかった可能性が高いと発表した。得られたデータの分析から、着陸の際、表面に撃ち込むべき金属球を発射した記録が確認されなかったためだ。宇宙機構は今月中旬に、はやぶさをイトカワの周辺から離れさせ、地球へ向かわせる方針だが、依然として姿勢制御が難しい状況が続いている。
はやぶさから送られてきたデータを分析した結果、6日になって、11月26日に実施した2度目の着陸時、試料採取用の金属球を発射させるための火薬爆発を示すデータがないことがわかった。
宇宙機構は、誤射を防ぐために発射機構を止める指令が、何らかの原因で着陸前に実行されていた可能性が高いとしている。ただし着陸後、はやぶさの電源が一度落ちた影響でデータが消えたことも考えられ、実際には発射された可能性もわずかながらあるという。着陸時に舞い上がった細かい砂が、自然と採取装置に入っている可能性も考えられるという。
これまでは、26日に、採取装置の変形や発射の指令発信など、着陸に伴う一連の作業が順調に進んだことから、試料採取の成功は「ほぼ確実」としていた。
プロジェクトマネジャーの川口淳一郎教授は「8割方、発射されなかったという感触を持っている。大変ショックで、落胆以外の何物でもない」と話した。だが、惑星間航行の実験機として「はやぶさを地球に帰還させるという計画の意義は、まだ失われていない」とした。
はやぶさは現在、化学エンジンのジェット噴射が不良で、姿勢制御が難しい状況になっている。3日にはイオンエンジンのキセノンガスを噴射して姿勢を整えることにひとまず成功し、通信の一部を回復させた。
宇宙機構は、機体の状況を少しずつ把握しながら、復旧の方策を探っている。当初、今月上旬としていた出発が中旬となることについては、「出発を遅らせると試料カプセルの回収条件は厳しくなるが、あくまで07年6月の地球帰還を目指したい」としている。