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(回答先: 「はやぶさ」のジェットに新たな障害…地球帰還は微妙(読売新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 03 日 12:46:46)
Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051130-00000020-san-sociより引用
「はやぶさ」深刻 エンジン不具合、帰還微妙 時間との勝負
小惑星「イトカワ」からの岩石標本採取作業を終えた探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は二十九日、姿勢制御に必要な化学燃料エンジンに不具合が発生したことを明らかにした。十二月上旬までに復旧しないと、地球への帰還は極めて難しくなる。JAXAの川口淳一郎教授は「深刻な状況だが、希望を捨てずに頑張りたい」と話している。
はやぶさは、三基の姿勢制御装置のうち二基が故障しており、本来は用途の違う化学燃料エンジンで姿勢の安定を図ってきた。二十六日の標本採取は成功した可能性が高いが、その後、二系統ある化学燃料エンジンのうち一系統で燃料漏れが発生。残る一系統での姿勢制御を試みたが、パワーが十分でなく、地球との通信も一時途絶した。二十九日は低速回線の通信だけが回復した状況だという。
姿勢制御は、通信アンテナや太陽電池パネルの向きを調整するために重要で、化学燃料エンジンが復旧しなければ航行の推進力を得るイオンエンジンが正常でも帰還できない。
一方、地球帰還のための出発期限は十二月上旬で、これを逃すと地球上空まではやぶさが戻ってきたとしても、大気圏に再突入させる岩石標本入りカプセルの熱によるダメージが大きくなり、回収が厳しくなる。地球とイトカワが、この次に回収に適した位置関係になるのは四年後で、それまで、はやぶさが無事に航行を続けられるかどうかは分からない。
川口教授は「早期復旧に全力を挙げるが、時間がかかるかもしれない」と話しており、一九七〇年代の「月の石」以来となる岩石標本の回収は厳しい状況だ。
(産経新聞) - 11月30日2時39分更新