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2005年12月2日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-02/2005120201_04_2.html
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研究グループは最近、個人が収集していた始祖鳥類の骨格標本を入手しました。ドイツの石灰岩の堆積(たいせき)物から出土したことはわかっていますが、正確な発見地は不明です。始祖鳥類の骨格標本としては十体目で、これまでの標本では不明確だった足首や頭部の形がわかるなど、保存状態が良好だといいます。
始祖鳥は従来、現生鳥類と同様に、足の第一指(親指)が後ろ向きに伸びていて、木の枝をつかんで立つのに都合がいい形をしていると考えられていました。ところが、この標本を詳しく調べた結果、第一指は内側を向いていました。これは、大半の獣脚類恐竜と共通しています。
また、第二指(人差し指)を上下に大きく動かすことができることもわかりました。これも、鳥類にはみられない特徴で、獣脚類恐竜のなかで鳥類に最も近いグループが攻撃のときに足のつめを使うための構造だと考えられています。
研究グループは、「始祖鳥が従来考えられていたほど現生鳥類と似ていないことがわかった」としています。
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■獣脚類恐竜に分類
●国立科学博物館の真鍋真(まこと)主任研究官の話 始祖鳥の位置づけが大きく変わりそうです。これまで始祖鳥が最も原始的な鳥類と位置づけられてきたおもな理由は、足の構造が現生鳥類に似ているとみられていたことです。今回の発見で、始祖鳥は鳥類ではなく獣脚類恐竜に分類されることになりそうです。