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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051126-00000019-mai-sociより引用
<はやぶさ>2度目の着陸に挑戦、採取成功か
地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワの岩石採取を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」が26日早朝、着陸に再挑戦した。午前8時40分ごろ、岩石採取のための装置が正常に作動したことを示すデータが届き、JAXAは着陸と岩石採取に成功したとみている。小惑星の物質を人類が採取するのは初めて。はやぶさは12月上旬に帰路に就き、07年6月に岩石の入ったカプセルが回収される。他天体の鉱物を持ち帰るのは米アポロ計画や旧ソ連の無人探査による月の石以来で、日本が宇宙探査の歴史に名前を残す快挙となる。
JAXAによるとはやぶさは前回の着陸時に投下したボール(ターゲットマーカー)を目印に高度を下げた。午前7時7分ごろ、機体下部の岩石採取機(長さ約1メートル)の先端が表面に触れた瞬間に金属の弾丸(直径1センチ、重さ5グラム)を発射、秒速300メートルの弾丸で砕けた岩石のかけらが舞い上がり、機体の回収カプセルに入ったとみられる。回収量は1グラム以下の見込み。着陸時間は約1秒だった。
イトカワは太陽をはさんで地球のちょうど反対側にあり、地球とはやぶさとの通信には往復で32分かかる。このため、はやぶさは、高度計やカメラのデータをもとに姿勢を自動制御しながら着地し、岩石を採取した。
はやぶさには岩石がカプセルに入ったことを確認するセンサーが設置されていないため、確実に採取できたかどうかが分かるのは、カプセルが地球へ戻ってからになる。JAXAは「事前の実験では100%成功した。採取できた可能性が高い」と説明している。
20日の着陸では、直前にはやぶさの障害物検知センサーが働き、岩石採取などの機能がすべて停止したまま約30分間にわたりイトカワ表面にとどまった。その後、地球からの指令でイトカワから約100キロ地点まで離れたが、機器の点検をしながらイトカワに再接近していた。
米アポロ計画で月の石が持ち帰られたが、月ができる時に熱などで岩石が変質し、約46億年前の太陽系誕生時の状態はとどめていない。一方、小惑星は熱による影響を受けておらず、「太陽系の化石」とも言われる。太陽系誕生時の様子の解明につながるため、世界中の研究者が岩石採取を待ち望んでいた。【永山悦子】
<小惑星イトカワ>
98年に米マサチューセッツ工科大の研究チームが発見した小惑星。地球と火星の間の楕円軌道にある。長径約540メートル、短径約270メートルで中央部がくびれた形をしている。自転周期は約12時間。はやぶさの目的地に決まった後、日本初のロケットを開発した故糸川英夫博士にちなんで名付けられた。
(毎日新聞) - 11月26日12時25分更新
(関連リンク)
探査機はやぶさ降下を開始 けさ着陸、岩石採取へ(共同通信)
http://www.asyura2.com/0510/nature01/msg/234.html
投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 25 日