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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/1028/TKY200510280079.htmlより引用
「空のカーナビ」ひまわり6号 管制機能に不具合
2005年10月28日07時46分
運輸多目的衛星「ひまわり6号」の航空管制機能に不具合が見つかり、国土交通省は27日、北米路線で大幅増便を可能にする計画の開始を来春以降に延期することを明らかにした。衛星を使って飛行機の正確な位置をつかみ、飛行間隔を縮められ、最短距離を飛べるようにもなる「空のカーナビ」ともいえる仕組みだが、衛星のアンテナが正しく働かなくなった。
国交省によると、ひまわり6号には、地上の管制官が飛行機と、位置や方位、飛行経路などについて音声やデータでやりとりするための中継用アンテナが複数ある。このうちアジアから北米までの空域をカバーするアンテナは、空域を6分割しているが、主に日本上空と、小笠原周辺上空を担当する装置が使用不能になった。
また、飛行機の受信機にも、通常の受信状態にならない不具合が見つかった。飛行機側のトラブルは解消されたが、アンテナは故障したままになっている。ひまわり6号の気象観測機能には影響はないという。
システムが正しく動いていれば、混雑が激しい太平洋上でも、前にいる機との間隔を3分の1にまで詰めることができ、便数を大幅に増やせる。12月からは、まず間隔を半分以下にする計画だった。
国交省は来月から、検査用飛行機を太平洋上に飛ばし、正常に動いている、四つの空域を担当する装置や別のアンテナなどで機能を代替できるか調べる。問題がなければ来春以降に計画を実行に移す。